しきゅうちつぶびらん
子宮腟部びらん
症状と特徴
子宮腟部、すなわち子宮頸部の腟側に赤くただれたように見える部分がある状態です。多くは、頸管の円柱上皮が外側に見えている子宮頸部外反(従来「仮性びらん」と呼ばれたもの)で、生理的な所見です。無症状のことが多い一方、おりものが増える、性交時に少量出血することがあります。真のびらん・炎症は、外傷、感染、治療後などで上皮が欠損している状態を指し、子宮頸部外反とは区別されます。
原因
子宮頸部外反は、思春期以降、妊娠中、低用量ピルなどの使用時を含め、エストロゲンの影響を受けやすい時期にみられやすい生理的変化です。感染による頸管炎、機械的刺激、外傷などがあると炎症や出血を伴うことがあります。
治療
無症状の子宮頸部外反は治療不要です。出血やおりものがある場合は、内診、子宮頸がん検診、必要に応じてHPV検査、細胞診・コルポスコピー、性感染症検査などにより、がん・前がん病変、ポリープ、頸管炎を除外します。感染が確認された場合は原因に応じた抗菌薬等で治療します。持続する接触出血などで、ほかの病気が除外され、症状が強い場合には、電気焼灼、レーザー、冷凍凝固などの局所治療を検討することがありますが、通常は必要ありません。