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しんいんせいなんちょう

心因性難聴

症状と特徴

耳や脳に明らかな器質的障害が見つからないにもかかわらず、純音聴力検査で難聴が示されることがあります。一方で、会話場面での聞き取りと検査結果が一致しないことがあります。聴性脳幹反応(ABR)や耳音響放射などの他覚的検査では、聴覚機能が保たれていることを示す場合があります。小児・思春期にみられることがありますが、成人にも起こりえます。耳鳴り、めまい、視覚症状などの身体症状を伴うことがあります。急に難聴症状が出た場合は、心因性と決めつけず、突発性難聴などの器質的疾患を慎重に除外します。

原因

心理社会的ストレス、対人関係・学校・家庭・職場での困難などが関与することがあります。ただし、本人が意識的に症状を作っているとは限らず、症状は本人にとって現実の苦痛として体験されます。原因は一つに限定できないことがあります。

治療

安心できる関係のなかで、聴力が保たれている可能性を本人・家族に丁寧に説明し、過度な検査や不要な治療を避けつつ経過を確認します。背景にあるストレスや生活上の困難を評価し、必要に応じて心理的支援、家族支援、学校・職場との調整、精神科・心療内科との連携を行います。本人や家族を責めたり、養育態度のみを原因と決めつけたりしないことが重要です。

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