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なんちょう

難聴

症状と特徴

難聴は純音聴力検査で評価します。聴力レベルの区分には複数の基準がありますが、成人では一般に25dB HL程度までを正常範囲とし、それを超える低下を難聴として評価します。難聴は発症時期により先天性難聴と後天性難聴に分けられ、後天性難聴には一時的に改善するものと、永続するものがあります。高音が聞きにくい、低音が聞きにくい、音は聞こえるが言葉、とくに子音が聞き取りにくいなど、症状は原因によりさまざまです。原因を特定できない難聴もあります。

原因

外耳・中耳の病気による伝音難聴、内耳・聴神経・脳の聴覚経路の障害による感音難聴、両者が混在する混合難聴などがあります。加齢、騒音、感染、薬剤、遺伝的要因、自己免疫疾患、腫瘍などが原因となることがあります。

治療

治療は原因によって異なります。耳垢や中耳炎など治療可能な原因を確認し、必要に応じて薬物療法、手術、補聴器、人工内耳、聴覚リハビリテーションなどを行います。急に生じた難聴は早期評価が重要です。

関連する病気

この病気を参照している病気

構音障害

こうおんしょうがい

構音障害とは、唇、舌、あご、軟口蓋、喉頭、呼吸筋などを動かして発音する働きが障害され、言葉が不明瞭になる状態です。話そうとする内容や言葉の理解自体は比較的保たれ、「ろれつが回らない」「声が小さい」「発

音声障害

おんせいしょうがい

音声障害は、声の質、高さ、大きさ、持続、響きなどが以前と異なる状態です。声がかすれる、弱い、出しにくい、途切れる、低すぎる・高すぎる、長く話せないなどの症状がみられます。声を出そうとしてもほとんど声に

アルツハイマー病

あるつはいまーびょう

アルツハイマー病は認知症の最も多い原因です。多くは65歳以降に発症しますが、65歳未満で発症する若年性アルツハイマー病もあります。初期には新しい出来事を覚えにくい、同じことを何度も尋ねる、物を置いた場

化膿性髄膜炎(細菌性髄膜炎)

かのうせいずいまくえん(さいきんせいずいまくえん)

発熱、悪寒、激しい頭痛、吐き気・嘔吐、項部硬直が典型的です。重症化すると意識障害、けいれん、ショック、呼吸障害などを起こし、生命に関わります。乳幼児では不機嫌、哺乳不良、ぐったりする、発熱、嘔吐、前大

原田病

はらだびょう

正式にはVogt・小柳・原田病(VKH病)とよばれることが多い、両眼性の肉芽腫性ぶどう膜炎です。初期には頭痛、発熱、倦怠感、髄膜刺激症状、耳鳴り、難聴などを伴うことがあります。眼では両眼のかすみ、視力

耳真菌症

みみしんきんしょう

外耳道に、通常の耳垢のように見える白色、黒色、黄色、青緑色などの付着物や、粉状・膜状の分泌物がみられます。除去しても再発することがあります。病変が鼓膜を覆うと、耳閉感や難聴が起こります。軽い刺激ではか

耳垢栓塞

じこうせんそく

耳垢は、外耳道の耳垢腺・皮脂腺の分泌物、ふけ、ほこり、はがれた皮膚などからできるものです。耳垢が外耳道を塞ぐと、聞こえにくさ、耳閉感、難聴が起こります。放置により外耳道炎を合併すると、痛みや耳だれが生

耳性帯状疱疹(耳ヘルペス)

じせいたいじょうほうしん(みみへるぺす)

耳の周囲の違和感や鈍痛に続き、耳たぶ、耳介、外耳道などに、神経の分布に沿った赤い発疹や小さな水ぶくれが現れます。強い耳痛のほか、顔面神経麻痺、難聴、耳鳴り、めまいなどを伴うことがあります。めまいは数日

鼓膜損傷

こまくそんしょう

外傷などにより鼓膜が破れ、穴が開いた状態です。穴が大きいほど聞こえが悪くなりやすく、耳が詰まった感じ、痛み、耳出血、耳鳴りを伴うことがあります。痛みは比較的早く軽くなることが多いものの、難聴が残る場合

鼓膜炎

こまくえん

鼓膜に炎症が起こった状態です。鼓膜に水ぶくれができる水疱性鼓膜炎と、肉芽やびらんを生じて耳だれが続く肉芽性鼓膜炎(顆粒性鼓膜炎)があります。水疱性鼓膜炎では強い耳痛が主症状で、急性中耳炎を伴う場合には

中耳炎

ちゅうじえん

中耳に炎症を起こす病気の総称です。急性中耳炎、慢性中耳炎、滲出性中耳炎、航空性中耳炎(気圧性中耳炎)などがあります。それぞれ原因や治療法は異なります。耳痛、耳閉感、難聴、耳だれ、発熱などがみられること

慢性中耳炎

まんせいちゅうじえん

鼓膜穿孔が持続し、耳だれ(耳漏)を繰り返すことや難聴が主な症状です。穿孔が大きい場合、耳小骨の障害がある場合、炎症が内耳へ及ぶ場合などには、より強い難聴を生じることがあります。

滲出性中耳炎

しんしゅつせいちゅうじえん

中耳に液体がたまる一方で、通常は急性の強い痛みや高熱を伴わない中耳炎です。難聴、耳が詰まる感じ、自分の声が響く感じなどが主な症状です。乳幼児では自覚症状を訴えにくく、聞こえの低下が言語発達や学習に影響

航空性中耳炎

こうくうせいちゅうじえん

飛行機、高層ビルのエレベーター、高地での移動、潜水などに伴う急な気圧変化で、中耳と外気の圧力差が大きくなって起こります。激しい耳痛、耳閉感、難聴、耳鳴りを生じることがあります。鼓膜の発赤・陥没、中耳の

耳管狭窄症

じかんきょうさくしょう

耳が詰まる感じ、自分の声が響く感じ、軽い難聴などがみられます。中耳の換気が悪い状態が続くと、鼓膜が内側へ引き込まれ、滲出性中耳炎につながることがあります。かぜ、鼻炎、副鼻腔炎などがある時に起こりやすく

聴神経腫瘍

ちょうしんけいしゅよう

現在は多くが前庭神経鞘腫と呼ばれ、聴神経そのものより前庭神経から発生することが多い良性腫瘍です。片側の進行性難聴、耳鳴り、言葉の聞き取りにくさが代表的な初期症状です。ふらつきや平衡障害がみられることが

薬剤性難聴

やくざいせいなんちょう

治療薬による内耳障害で、耳鳴りに続いて聞こえが悪くなることがあります。高音域から低下し、両側性に起こることが多いですが、薬剤や病状によって異なります。前庭・半規管も障害されると、めまい、ふらつき、吐き

騒音性難聴

そうおんせいなんちょう

騒音に長時間・反復してさらされることで、耳鳴りや聞こえにくさが徐々に現れます。初期には4000Hz付近の高音域が低下しやすく、進行するとより広い周波数帯で聴力が低下し、会話が聞き取りにくくなります。非

老人性難聴

ろうじんせいなんちょう

加齢に伴い聞こえが低下する状態で、一般には高音域から聞こえにくくなります。音は聞こえても言葉の内容が分かりにくい、雑音のある場所で会話が聞き取りにくい、聞き返しが増えるなどが特徴です。多くは両側性で比

心因性難聴

しんいんせいなんちょう

耳や脳に明らかな器質的障害が見つからないにもかかわらず、純音聴力検査で難聴が示されることがあります。一方で、会話場面での聞き取りと検査結果が一致しないことがあります。聴性脳幹反応(ABR)や耳音響放射

メニエール病

めにえーるびょう

反復する回転性めまい発作に、変動する難聴、耳鳴り、耳閉感または耳の圧迫感を伴う病気です。めまい発作は一般に20分から12時間程度持続します。吐き気や嘔吐を伴うことがあります。発作を繰り返すうちに難聴が

良性発作性頭位めまい症

りょうせいほっさせいとういめまいしょう

頭の位置を変えたとき、寝返り、起き上がり、上を向く動作などをきっかけに、数秒から1分程度の回転性めまいが繰り返し起こります。ときにふわふわした感じがすることもあります。通常、難聴や耳鳴りはありません。

前庭神経炎

ぜんていしんけいえん

特別なきっかけなく、突然、吐き気、嘔吐、冷や汗などを伴う持続性の激しい回転性めまいが起こります。急性期の強い症状は数日程度続くことが多く、その後もふらつきや頭を動かした際のめまいが数週間から数か月残る

びまん性汎細気管支炎

びまんせいはんさいきかんしえん

呼吸細気管支を中心に慢性炎症が起こる病気です。慢性的な咳、膿性痰、労作時の息切れがみられ、進行すると呼吸困難や呼吸不全に至ることがあります。喘鳴を伴う場合もあります。慢性副鼻腔炎の合併が多く、鼻水、鼻

骨形成不全症

こつけいせいふぜんしょう

主に骨の強度が低下し、軽微な外力でも骨折を繰り返しやすくなる遺伝性疾患です。重症度には大きな幅があり、出生前後から多数の骨折や呼吸障害を来す重症例から、骨折が比較的少ない軽症例まであります。低身長、骨

ミトコンドリア脳筋症

ミトコンドリアのうきんしょう

ミトコンドリア脳筋症は、エネルギーを多く必要とする脳、骨格筋、心筋、眼、耳、内分泌臓器などに症状が出うる疾患群です。疲れやすさ、筋力低下、運動不耐容、低身長、けいれん、発達面の問題、頭痛、難聴、糖尿病

ウェゲナー肉芽腫症

うぇげなーにくげしゅしょう

現在は「多発血管炎性肉芽腫症(GPA)」と呼ばれるANCA関連血管炎です。鼻、副鼻腔、耳、中耳、のど・気管などの上気道、肺、腎臓に炎症を起こしやすい病気です。鼻づまり、膿性または血性の鼻汁、鼻出血、副

ラッサ熱

らっさねつ

主に西アフリカでみられるウイルス性出血熱です。潜伏期間は通常2~21日です。発熱、全身倦怠感、頭痛、咽頭痛、筋肉痛、吐き気、下痢などで始まることがあります。軽症または無症状のこともありますが、重症例で

上咽頭がん

じょういんとうがん

上咽頭は鼻腔の奥で、軟口蓋・口蓋垂の後上方に位置する部位です。腫瘍が後鼻腔をふさぐと、鼻づまり、鼻水、いびき、鼻出血などが起こります。耳管の開口部付近に広がると、片側の耳閉感、滲出性中耳炎、難聴を生じ

ターナー症候群

たーなーしょうこうぐん

低身長、翼状頸、胸郭の特徴、むくみ、卵巣機能低下による思春期の遅れ・乳房発育不全・無月経などがみられます。先天性心疾患(大動脈縮窄、大動脈弁の異常など)、高血圧、腎・尿路の形態異常、難聴、甲状腺疾患、

ダウン症候群

だうんしょうこうぐん

筋緊張低下、特徴的な顔貌、発達の進み方のゆるやかさ、知的発達の個人差などがみられます。先天性心疾患は約40~50%にみられ、消化管の先天異常を伴うこともあります。難聴、視力・屈折異常、甲状腺機能低下症

幼児難聴

ようじなんちょう

大きな音に驚かない、音のする方向を向かない、呼びかけへの反応が乏しい、ことばの発達が遅い、身ぶりが多い、テレビなどの音量を大きくする、といった様子から気づかれることがあります。難聴には、外耳・中耳の音

口蓋裂

こうがいれつ

口の天井にあたる口蓋に裂け目がある先天異常です。単独で起こる場合と口唇裂に合併する場合があります。授乳時にミルクが鼻へ逆流する、吸う力が弱く哺乳に時間がかかる、体重が増えにくいなどがみられることがあり

先天性風疹症候群

せんてんせいふうしんしょうこうぐん

妊娠中の風疹感染の影響により、生まれた赤ちゃんに先天性心疾患(動脈管開存症など)、白内障・網膜症などの眼の異常、感音性難聴がみられることがあります。発育不良、発達の遅れ、小頭症、肝脾腫、血小板減少によ

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)

おたふくかぜ(りゅうこうせいじかせんえん)

耳の下から顎の後ろにある耳下腺が、片側または両側で腫れ、痛みや発熱を伴います。頭痛、だるさ、食欲低下が前触れとしてみられることがあります。腫れにより、おたふく面のような顔つきになります。思春期以降では