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わんしんけいそうまひ

腕神経叢麻痺

症状と特徴

首から肩、腕、手指へ向かう神経の束である腕神経叢が損傷すると、肩から指までの全部または一部に、筋力低下・麻痺、感覚低下や感覚消失、しびれ、痛みが起こります。損傷範囲により、全型(肩・肘・手指まで広範囲に麻痺)、上位型(主に肩・肘の運動が障害)、下位型(主に手指の運動・感覚が障害)などに分類されます。神経根が脊髄から引き抜かれる神経根引き抜き損傷では自然回復は期待しにくく、強い神経障害性疼痛を伴うことがあります。

原因

オートバイ事故などで首が強く横に曲がる、肩が強く引かれるなどの外傷により、腕神経叢が伸展・断裂・引き抜き損傷を受けて起こります。鎖骨や肋骨の骨折、肩周辺の外傷を伴うことがあります。分娩時の牽引による分娩麻痺、機械への巻き込み、スポーツ外傷などでも起こります。

治療

外傷直後は、骨折、血管損傷、胸部・脊椎の損傷などを含めた緊急評価を行います。診察、MRI・CT、超音波検査、筋電図・神経伝導検査などを組み合わせて損傷部位と程度を評価します。連続性が保たれた軽度の損傷では、経過観察とリハビリテーションにより回復を待つことがあります。一方、神経断裂や神経根引き抜き損傷、回復が乏しい重度損傷では、損傷後の早い時期に専門施設で神経縫合、神経移植、神経移行術、腱移行術、筋移植などの再建手術を検討します。拘縮予防、関節可動域訓練、装具、痛みの治療、日常生活支援も重要です。分娩麻痺は自然回復する例が多い一方、回復が不十分な場合には専門的評価と手術が必要になることがあります。

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