びーがたきゅうせいかんえん
B型急性肝炎
症状と特徴
倦怠感、食欲不振、吐き気、発熱、頭痛、関節痛、のどの痛み、下痢、発疹、肝臓の圧痛、褐色尿、黄疸などが起こります。症状が乏しい、またはない感染もあります。成人期に新たに感染したB型肝炎は多くが自然に排除されますが、一部は持続感染します。乳幼児期、とくに周産期の感染では持続感染・慢性化しやすく、免疫抑制状態では再活性化や持続感染のリスクが高くなります。潜伏期間は通常約1~6か月です。
原因
B型肝炎ウイルスが血液や体液を介して感染します。性行為、注射器・注射針の共用、不衛生な器具を用いる入れ墨・ピアス、血液への曝露、母子感染などが主な経路です。歯ブラシ・かみそりの共用は、出血がある場合に感染リスクとなり得ます。現在の日本の輸血用血液は高感度の検査により安全性が大きく向上していますが、過去の輸血や血液製剤に関連した感染は重要な歴史的問題でした。B型肝炎ワクチンで予防できます。
治療
多くは支持療法で回復します。飲酒を避け、水分・栄養を保ち、肝機能と血液凝固能を経過観察します。重症化、急性肝不全、遷延する重い肝炎では入院し、核酸アナログ製剤(エンテカビル、テノホビル製剤など)が検討されます。感染後の状況によっては、曝露後予防としてB型肝炎ワクチンおよびB型肝炎免疫グロブリンを速やかに投与することがあります。