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大腿骨頸部骨折

症状と特徴

大腿骨近位部骨折は、大腿骨頸部骨折(関節包内骨折)と転子部骨折(関節包外骨折)を含む総称です。通常は股関節から鼠径部、太ももに強い痛みが起こり、立つ、歩く、脚を動かすことが難しくなります。骨折した脚が短く見えたり、外側に開いたりすることがあります。ただし、転位の少ない大腿骨頸部骨折や疲労骨折では歩行できることもあり、転倒後の持続する股関節痛には注意が必要です。

原因

高齢者では骨粗鬆症を背景に、立った高さからの転倒など比較的軽い外力で起こることが多く、女性に多い傾向があります。若年者では交通事故、スポーツ外傷、高所からの転落など、大きな外力で起こります。骨粗鬆症、筋力低下、視力障害、薬剤の影響、住環境上の転倒リスクなどが発症に関係します。

治療

多くの大腿骨近位部骨折では、早期離床と合併症予防のため手術が検討されます。転位の少ない大腿骨頸部骨折ではスクリューやスライディングヒップスクリューなどによる骨接合術が選ばれることがあります。転位した大腿骨頸部骨折では、年齢、活動性、認知機能、全身状態などを考慮し、人工骨頭置換術または人工股関節全置換術が選択されます。転子部骨折では髄内釘などによる骨接合術が一般的です。手術後は可能な範囲で早期にリハビリテーションを開始し、肺炎、血栓症、褥瘡、廃用症候群を予防します。再骨折予防として、骨粗鬆症の検査・治療、転倒予防、栄養および運動への支援も重要です。

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