ふとうこう
不登校
症状と特徴
不登校は病名ではなく、心理的、情緒的、身体的または社会的要因により登校できない・登校しにくい状態を指します。文部科学省の調査では、病気や経済的理由を除き、年間30日以上欠席した児童生徒を不登校として集計しています。登校しようとすると頭痛、腹痛、吐き気、動悸、めまいなどが起こることがあり、検査で明らかな異常が見つからなくても苦痛は実際のものです。気分の落ち込み、不安、睡眠リズムの乱れ、意欲低下、孤立などを伴うことがあります。背景には、いじめ、人間関係、学習上の困難、進級・進学などの環境変化、家族の問題のほか、うつ病、不安症、起立性調節障害、神経発達症、睡眠障害などが関係することがあります。
原因
原因は一つではなく、本人の心身の状態、発達特性、学校環境、友人関係、学習のつまずき、いじめ、家庭環境、生活リズムなどが複雑に関係します。原因を一つに絞り込めないことも多く、本人の怠けや親の養育だけに原因を求めることは適切ではありません。
治療
本人を責めたり、登校だけを唯一の目標として無理に登校を促したりしないことが重要です。まず安全、休養、睡眠・食事などの生活の立て直しを図り、身体疾患や精神疾患、いじめ・虐待などの有無を評価します。本人の希望と体調に合わせ、保健室登校、別室登校、短時間登校、オンライン学習、教育支援センターなどを含む段階的な学びと社会参加の方法を検討します。心理療法、家族支援、学校との調整を行い、うつ病、不安症、ADHDなどが併存する場合はそれぞれに応じた治療を行います。家族だけで抱え込まず、医療・学校・福祉の支援者と継続して相談します。