karada.me karada.me

ぎまくせいだいちょうえん

偽膜性大腸炎

症状と特徴

大腸粘膜に黄白色で隆起した偽膜が生じ、水様性下痢、腹痛、発熱、腹部膨満、悪心、粘液便などがみられます。血便を伴うこともあります。重症では脱水、低アルブミン血症、電解質異常、腎機能障害、低血圧、中毒性巨大結腸症、腸穿孔、敗血症を起こすことがあります。ただし、Clostridioides difficile感染症でも必ずしも偽膜がみられるとは限りません。

原因

主にClostridioides difficile(クロストリディオイデス・ディフィシル)による腸管感染症です。抗菌薬使用などで腸内細菌叢が乱れると、芽胞を形成するこの菌が増殖し、産生する毒素A・毒素Bによって大腸粘膜に炎症を起こします。抗菌薬を使用していない場合にも起こりえます。入院、介護施設への入所、高齢、胃酸分泌抑制薬の使用、免疫抑制状態などはリスクを高めることがあります。

治療

可能であれば原因となった抗菌薬を中止または狭域の薬へ変更し、脱水に対する補液と電解質補正を行います。初回エピソードの治療は、重症度や再発リスクを考慮してフィダキソマイシンが優先されることが多く、経口バンコマイシンも標準的な選択肢です。メトロニダゾールは、これらが使用できない非重症例などに限って用いられることがあります。腸管運動を止める下痢止めは、重症例や腸閉塞が疑われる場合には避けます。劇症例では高用量の経口・経管バンコマイシン、静注メトロニダゾール、外科的治療を含む集中管理が必要となることがあります。再発例ではフィダキソマイシン、バンコマイシン漸減・間欠投与、便微生物叢を用いる治療などを専門医のもとで検討します。

関連する病気