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ひけっかくせいひていけいこうさんきんしょう

非結核性非定型抗酸菌症

症状と特徴

主に肺に病変をつくり、慢性的な咳、痰、血痰、息切れ、微熱、だるさ、体重減少などがみられることがあります。ただし症状が乏しく、健康診断の胸部X線検査やCTで見つかる場合もあります。画像では気管支拡張、粒状影、小結節、空洞などがみられることがあります。

原因

結核菌群とらい菌を除く抗酸菌による感染症で、現在は一般に「非結核性抗酸菌症(NTM症)」とよばれ、「非定型抗酸菌症」は旧称です。土壌、水道水、浴室などの環境中にいる菌を吸い込むことなどで感染すると考えられています。日本では肺MAC症が最も多く、次いで迅速発育菌群(Mycobacterium abscessus群など)がみられます。気管支拡張症、COPD、既往の肺結核、じん肺などの肺疾患、やせ型の中高年女性、免疫機能が低下する状態などが発症の背景となります。通常は人から人へうつる病気ではありませんが、特定の菌種や特殊な状況では例外的な伝播が報告されています。

治療

治療の必要性は、菌種、症状、画像上の進行、喀痰中の菌の量、全身状態などを総合して判断します。軽症で進行が乏しい場合は、直ちに薬を始めず、定期的な喀痰検査・画像検査で経過を見ることもあります。肺MAC症では通常、マクロライド系薬(クラリスロマイシンまたはアジスロマイシン)を中心に、エタンブトール、リファンピシンまたはリファブチンを組み合わせた多剤治療を長期間行います。重症・空洞性病変などではアミカシンの追加を検討します。Mycobacterium abscessus群などでは菌種・亜種や薬剤感受性に応じた複数薬剤による治療が必要で、治療は難しいことがあります。限局した病変で薬物治療が不十分な場合には外科切除を検討します。自己判断で治療を中断せず、副作用の確認を受けながら継続すること、禁煙、基礎肺疾患の管理、排痰を促す呼吸理学療法などが重要です。

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