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ほうじょうきたい

胞状奇胎

症状と特徴

胞状奇胎は、胎盤をつくる絨毛組織が異常に増殖し、絨毛が水疱状に腫大する妊娠性絨毛性疾患です。現在は妊娠初期の超音波検査とhCG検査で早期に見つかることが多く、かつて典型的とされた著しい子宮増大や重いつわりは必ずしもみられません。不正性器出血、つわり、妊娠週数に比べて大きい子宮、妊娠高血圧症候群甲状腺機能亢進症状などがみられることがあります。全胞状奇胎では原則として胎児は存在せず、部分胞状奇胎では胎児・胎芽組織を伴うことがありますが、正常な妊娠の継続は困難です。

原因

受精時の染色体・ゲノムの異常によって起こります。全胞状奇胎は、母性由来の遺伝情報が失われた卵子に父性由来の遺伝情報が過剰に入ることなどで生じ、部分胞状奇胎は、通常2精子受精などによる三倍体性と関連します。年齢が高い妊娠では発症リスクが上がる傾向がありますが、若年であることだけで大きな危険因子とまではいえません。

治療

将来の妊娠を希望する場合は、原則として超音波で確認しながら吸引子宮内容除去術(吸引掻爬)で内容を除去します。通常、1週間あけて機械的掻爬を2回繰り返す方法は標準ではなく、残存が疑われる場合などに個別に対応します。高齢、出産希望がない、大量出血などの状況では子宮摘出術を検討することがありますが、摘出後もhCGの追跡は必要です。処置後は血中または尿中hCGを定期測定し、低下・陰性化を確認します。hCGが十分に低下しない、再上昇する、転移病変がある場合は、侵入奇胎や絨毛性腫瘍などの妊娠性絨毛性腫瘍を疑い、化学療法などを行います。hCGの追跡期間と次回妊娠を控える期間は、全胞状奇胎・部分胞状奇胎、hCGの推移、各国・各施設の指針によって異なるため、担当医の指示に従います。

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