いせつじょごぎゃくりゅうせいしょくどうえん
胃切除後逆流性食道炎
症状と特徴
原因
胃の切除や食道胃接合部の手術により、本来逆流を防ぐ働きをもつ構造が変化し、胆汁や膵液を含む腸内容が食道へ逆流することが原因です。胃全摘後では胃酸よりも、胆汁などによるアルカリ性・混合性の逆流が問題となることがあります。
治療
少量ずつ食べる、食後2~3時間は横にならない、就寝前の飲食を避ける、上半身をやや高くして寝る、過食や高脂肪食を避けるなどを行います。薬物治療は症状や内視鏡所見に応じて、プロトンポンプ阻害薬(PPI)またはカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)、消化管運動改善薬、粘膜保護薬などを用います。ただし、胆汁逆流が主体の場合は酸分泌抑制薬のみでは効果が限られることがあります。難治例や狭窄例では、内視鏡的拡張術や再建術の見直しなど外科的治療を検討します。
関連する病気
この病気に関連する病気
食道炎
しょくどうえん
食道粘膜に起こる炎症の総称です。胸やけ、胸部のしみる感じや痛み、飲み込みにくさ、つかえ感、飲み込むときの痛みなどがみられます。内視鏡検査では、発赤、白色の付着物、びらん、潰瘍が認められることがあります
食道潰瘍
しょくどうかいよう
食道粘膜の傷害が深くなり、粘膜がえぐれた状態です。食後の胸部つかえ感、胸焼け、胸痛、嚥下痛、嚥下困難がみられます。進行すると出血、穿孔、食道狭窄を起こすことがあります。
食道狭窄
しょくどうきょうさく
食道の内腔が狭くなり、食物がつかえる、飲み込みにくい、胸部のつかえ感や痛み、食物の逆流・嘔吐などが起こります。固形物から飲み込みにくくなる場合も、液体も通りにくくなる場合もあります。誤嚥、低栄養、脱水