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じょういんとうがん

上咽頭がん

症状と特徴

上咽頭は鼻腔の奥で、軟口蓋・口蓋垂の後上方に位置する部位です。腫瘍が後鼻腔をふさぐと、鼻づまり、鼻水、いびき、鼻出血などが起こります。耳管の開口部付近に広がると、片側の耳閉感、滲出性中耳炎難聴を生じることがあります。頸部リンパ節への転移による首のしこりが初発症状となることもあります。頭蓋底や神経に広がると、複視、顔面のしびれなどの脳神経症状が現れます。進行例では肺、骨、肝臓などに遠隔転移することがあります。

原因

非角化型・未分化型上咽頭がんでは、EBウイルス(EBV)感染との関連が強く知られています。中国南部や東南アジアに多く、塩蔵魚などの保存食品、家族歴、遺伝的背景、喫煙、ホルムアルデヒドなどへの職業性曝露がリスクに関与すると考えられています。

治療

上咽頭がんは手術が難しい部位にあり、放射線感受性も比較的高いため、放射線治療が治療の中心です。局所進行例では、シスプラチンを併用する化学放射線療法が標準的に用いられ、必要に応じて導入化学療法や追加の薬物療法を組み合わせます。再発・転移例では化学療法、免疫チェックポイント阻害薬、再照射や手術などを病状に応じて検討します。

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