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きつおん

吃音

症状と特徴

吃音は、音や語の繰り返し(「ぼ、ぼ、ぼく」)、音の引き伸ばし(「ぼーーく」)、言葉が出ないブロック(難発)などが起こる発話の障害です。幼児期に始まることが多く、話す場面や緊張、時間的な圧迫などで変動することがあります。発話への不安、回避行動、学校・仕事・対人関係への影響を伴う場合があります。幼児期にみられる一時的な非流暢さの多くは自然に軽快しますが、持続する場合もあります。

原因

発達性吃音は、遺伝的要因、脳の発話・言語ネットワークの発達、発話運動の制御などが複合的に関与する神経発達性の状態と考えられています。本人や家族の育て方、心理的な弱さ、単純なストレスだけが原因ではありません。ただし、緊張、不安、周囲の反応は症状の強さや生活上の困難に影響することがあります。成人で突然生じた吃音では、脳卒中頭部外傷、神経疾患、薬剤などによる後天性吃音も鑑別します。

治療

吃音の程度、年齢、困りごとに応じて、言語聴覚士による評価と支援を行います。幼児では、保護者が急かさず最後まで話を聞くこと、話し方を矯正するよう強要しないこと、会話しやすい環境を整えることが大切です。必要に応じて、幼児向けの間接的支援や直接的な発話支援プログラムを行います。学童・成人では、発話の流暢性を高める訓練、吃音を回避せず話すための支援、認知行動療法などの心理的支援が役立つことがあります。吃音そのものを確実に治す標準的な薬物療法は確立しておらず、薬は併存する不安・うつなどに対して必要時に用いられます。

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