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こうふくまくしゅよう

後腹膜腫瘍

症状と特徴

後腹膜(腹腔の後方で、腎臓・尿管・副腎・大血管・神経などがある領域)の結合組織、脂肪組織、リンパ管、血管、神経、筋肉などから発生する腫瘍の総称です。良性・悪性のいずれもありますが、悪性では後腹膜肉腫、リンパ腫、転移性腫瘍などが含まれます。特有の症状はなく、腫瘍が大きくなるまで気づかれないことがあります。腹部膨満感、腹痛、腰背部痛、吐き気、嘔吐、食欲低下、体重減少などがみられ、尿管や十二指腸・腸管が圧迫されると、水腎症、尿の出にくさ、腸閉塞症状などを起こすことがあります。悪性腫瘍の予後は、組織型、腫瘍の大きさ、完全切除の可否、転移の有無などにより大きく異なります。

原因

多くは明確な原因が不明です。後腹膜から最初に発生する原発性腫瘍と、ほかの臓器のがんが後腹膜のリンパ節や組織へ広がる転移性腫瘍があります。脂肪肉腫、平滑筋肉腫などの肉腫では、特定の遺伝子異常が腫瘍内にみられることがありますが、通常は遺伝するものではありません。

治療

治療は腫瘍の種類、広がり、患者の全身状態に応じて決めます。限局した切除可能な悪性腫瘍では、周囲臓器を含めた完全切除手術が最も重要な治療です。手術前後に放射線治療や薬物療法を組み合わせる場合がありますが、その有効性は組織型や病状によって異なります。切除不能・再発・転移例では、肉腫の組織型などに応じた抗がん薬、分子標的薬、免疫療法、放射線治療、症状を和らげる緩和ケアを行います。良性腫瘍でも、増大、圧迫症状、悪性との鑑別困難などがあれば手術を検討します。

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