りょこうしゃげりしょう
旅行者下痢症
症状と特徴
原因
主な原因は、汚染された飲食物を介した病原体への感染で、特に毒素原性大腸菌(ETEC)などの細菌が多く、地域によりノロウイルスなどのウイルスや原虫・寄生虫も原因となります。渡航先、旅行形態、衛生環境により発症頻度は異なります。食事内容の変化、飲酒、時差、疲労やストレスが腸症状を悪化させることはありますが、硬水そのものは旅行者下痢症の主要な原因とはされません。
治療
経口補水液などで水分・電解質を補給します。安全な飲料水を選び、生水、氷、十分に加熱されていない食品、衛生状態が不明な食品を避けます。軽症では補水のみで改善することが多いですが、中等症から重症、発熱や血便を伴う場合、特定地域・状況では医師が抗菌薬を検討します。ロペラミドは発熱や血便がない成人の短期間の症状緩和に使用されることがありますが、感染が疑われる重症例では単独使用を避けます。
関連する病気
この病気に関連する病気
急性下痢
きゅうせいげり
急に始まり、通常は14日未満で経過する下痢です。腹痛、吐き気・嘔吐、発熱を伴うことがあります。多くは数日以内に改善しますが、血便や強い腹痛、高熱を伴う場合は細菌性腸炎などを考えます。
赤痢
せきり
赤痢は、赤痢菌による細菌性赤痢と、赤痢アメーバによるアメーバ赤痢を含む呼称として用いられることがありますが、両者は別の病気です。日本の細菌性赤痢では海外渡航後の発症が多い一方、国内での感染も起こりえま
コレラ
これら
コレラ菌による急性の腸管感染症です。日本では海外渡航後の輸入例が多く、国内発生はまれです。潜伏期間は数時間から5日程度で、典型例では米のとぎ汁様とも表現される多量の水様下痢と嘔吐が急に起こります。発熱