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とくはつせいこつえし(ひざ)

特発性骨壊死(膝)

症状と特徴

急に膝に強い痛みが現れ、1〜2日程度で急激に強くなることがあります。夜間痛を伴うこともあります。変形性膝関節症では痛みが徐々に強くなることが多いのに対し、本症では急性に発症する点が特徴です。多くは片側の膝に起こり、大腿骨内顆(膝の内側の骨)に生じます。痛みは数か月で軽快することもありますが、骨の陥没や変形性膝関節症の進行により痛みが持続する場合があります。

原因

従来は「特発性骨壊死」と呼ばれてきましたが、中高年、とくに女性に起こる多くの例は、骨が弱くなった部位に生じる軟骨下不全骨折(subchondral insufficiency fracture of the knee:SIFK)を背景とすることが示されています。骨粗鬆症、半月板、とくに内側半月板後根の障害、下肢アライメントなどが関与することがあります。大量または長期のステロイド使用、過量飲酒、全身性エリテマトーデス、腎移植後などでは、別の病態である骨壊死(無腐性骨壊死)が起こることがあります。

治療

初期には、杖、松葉杖、荷重を減らす装具や足底板などを用いて膝への負担を軽減します。痛みに対してはアセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などを、体質や合併症を考慮して用います。MRIなどで病変の範囲や骨の陥没の有無を評価し、骨の陥没が少なく病変が小さい場合は保存的治療で改善することがあります。痛みが持続する場合、骨の陥没や変形が進行した場合には、骨切り術、単顆型または全人工膝関節置換術などを検討します。治療後は、膝周囲筋の筋力や可動域を回復するリハビリテーションが重要です。

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