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じりつしんけいしっちょうしょう

自律神経失調症

症状と特徴

「自律神経失調症」は、疲労感、だるさ、のぼせ、冷え、不眠、気分の不調、めまい、頭痛、しびれ、立ちくらみ、動悸、顔面紅潮、息切れ、のどの違和感、吐き気、嘔吐、胃の不快感、胸やけ、下痢、便秘、腹部膨満感、食欲不振、肩こり、腰痛、発汗、手足の冷え、頻尿、性機能に関する悩み、焦り、いらだち、集中力低下など、多様な症状を指して使われることがあります。症状には日内変動がみられることがありますが、午前中に強く夜間に軽くなるという経過は一律ではありません。現在、この名称は独立した厳密な診断名というより、原因を確認する過程で用いられることのある包括的・慣用的な表現です。甲状腺疾患、貧血、不整脈、感染症、睡眠障害、薬剤の影響、不安症・うつ病、起立性調節障害、起立性頻脈症候群(POTS)など、似た症状を起こす病気を確認することが重要です。

原因

ストレス、睡眠不足、不規則な生活、環境変化、過労、月経・妊娠・産後・更年期などに伴う身体的・心理社会的な変化が症状に関与することがあります。ただし、症状を心理的要因だけで説明せず、身体疾患や薬剤、生活習慣、精神的な不調を含めて個別に評価します。性格や「社会への適応のしにくさ」そのものを原因とみなすことは適切ではありません。

治療

治療は原因と症状に応じて行います。まず、問診、診察、必要な血液検査・心電図などにより、治療可能な身体疾患を除外・治療します。睡眠、食事、水分摂取、適度な運動、休養、飲酒・喫煙の見直し、生活リズムの調整が役立つことがあります。起立時の症状がある場合は、急に立ち上がらない、十分な水分摂取、医師の指示に基づく塩分調整、弾性ストッキングなどが用いられることがあります。心理的ストレスや不安・抑うつが関与する場合は、認知行動療法などの心理療法、カウンセリング、必要に応じて不安症やうつ病などの診断に基づく薬物療法を検討します。薬は症状や併存疾患により選択し、自己判断での長期使用は避けます。温熱療法、マッサージ等は一部の人の症状緩和に用いられることがありますが、根本治療としての有効性は限定的であり、個別に判断します。

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