かすいたいきのうていかしょう
下垂体機能低下症
症状と特徴
下垂体前葉ホルモンの分泌低下により、欠乏するホルモンに応じた症状が起こります。甲状腺刺激ホルモン(TSH)欠乏では、中枢性甲状腺機能低下症として寒がり、眠気、便秘、皮膚乾燥、徐脈などがみられます。副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)欠乏では、疲労感、脱力、食欲低下、吐き気、体重減少、低血圧、低血糖、低ナトリウム血症が起こり、重症では副腎クリーゼに至ります。性腺刺激ホルモン欠乏では、月経異常、不妊、性欲低下、男性では勃起機能低下などが起こります。成長ホルモン欠乏は小児の低身長、成人の体組成・生活の質の低下に関与します。プロラクチン低下では産後の乳汁分泌不全がみられることがあります。後葉機能も障害される場合には尿崩症による多尿・口渇が起こります。
原因
治療
原因疾患の治療と、不足したホルモンの補充を行います。ACTH欠乏がある、または疑われる場合は、原則として甲状腺ホルモン補充より先に副腎皮質ホルモン補充を開始します。これは甲状腺ホルモンを先行すると副腎クリーゼを誘発し得るためです。ヒドロコルチゾン等、レボチロキシン、性ホルモン、必要に応じて成長ホルモンやデスモプレシンを使用します。発熱、手術、重い感染症などのストレス時には、副腎皮質ホルモンの増量(シックデイルール)が必要なことがあり、緊急時の自己注射や医療情報カードの携帯について指導を受けます。
関連する病気
この病気に関連する病気
甲状腺機能低下症
こうじょうせんきのうていかしょう
甲状腺ホルモンが不足して全身の働きが低下する状態です。だるさ、気力低下、眠気、動作や思考の鈍さ、寒がり、便秘、皮膚の乾燥、むくみ、体重増加、脱毛、声のかすれ、脈が遅い、筋肉痛、抑うつ症状、月経過多・月
尿崩症
にょうほうしょう
抗利尿ホルモン(バソプレシン)の作用不足により、薄い尿が多量に出る病気です。成人では一般に1日3L以上の尿が持続する場合を多尿の目安としますが、尿量は体格や飲水量で異なります。強い口渇、多飲、夜間頻尿
頭部外傷
とうぶがいしょう
転落・転倒、交通事故、スポーツ中の衝突などで頭部に外力が加わり、頭皮の傷、頭蓋骨骨折、脳震盪、脳挫傷、頭蓋内出血などを起こすことがあります。意識障害、頭痛、嘔吐、けいれん、麻痺、瞳孔の左右差などは重症
くも膜下出血
くもまくかしゅっけつ
「これまで経験したことがないほど強い頭痛」「突然、頭を殴られたような頭痛」が典型的です。吐き気・嘔吐、首のこわばり、意識低下、けいれんを伴うことがあります。重症では急速に昏睡や呼吸停止に至ることがあり