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にょうほうしょう

尿崩症

症状と特徴

抗利尿ホルモン(バソプレシン)の作用不足により、薄い尿が多量に出る病気です。成人では一般に1日3L以上の尿が持続する場合を多尿の目安としますが、尿量は体格や飲水量で異なります。強い口渇、多飲、夜間頻尿、睡眠障害がみられます。十分に水分を摂取できれば重い脱水を避けられることがありますが、乳幼児、高齢者、意識障害のある人、水分を自由に摂れない状況では、脱水や高ナトリウム血症を起こす危険があります。

原因

中枢性尿崩症は、視床下部・下垂体後葉の障害によって抗利尿ホルモン(ADH、バソプレシン)の分泌が低下して起こります。原因には、特発性・自己免疫性、脳腫瘍、脳手術、頭部外傷、炎症性・浸潤性疾患、遺伝性などがあります。腎性尿崩症はADHの分泌があっても腎臓が反応しないために起こり、遺伝性のほか、リチウムなどの薬剤、高カルシウム血症低カリウム血症、腎疾患などが原因になります。

治療

中枢性尿崩症では、デスモプレシンで不足したADH作用を補います。投与方法は経口、口腔内、点鼻などがあり、病状や生活に合わせて選択します。過量投与や過剰な飲水により低ナトリウム血症を起こすことがあるため、医師の指示に従い、血清ナトリウムなどを定期的に確認します。腎性尿崩症では原因の治療・原因薬剤の見直し、水分補給、食塩・たんぱく質摂取の調整を行い、必要に応じてサイアザイド系利尿薬、アミロライド(特にリチウム関連の場合)、非ステロイド性抗炎症薬などを用います。非ステロイド性抗炎症薬には腎機能障害や消化管障害などの副作用があるため、使用は専門医の管理下で行います。

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