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こうもんそうようしょう

肛門瘙痒症

症状と特徴

肛門周囲にかゆみ、赤み、湿疹、ただれ、ひっかき傷などが起こる状態の総称です。夜間や就寝中にかゆみが強くなることがあります。掻くことにより皮膚の炎症が悪化し、さらにかゆみが強まる悪循環が生じます。

原因

便や汗による刺激、拭き過ぎ、洗い過ぎ、温水洗浄便座の長時間使用、石けん・香料・ウェットシートなどによる接触皮膚炎、湿潤などがよくある原因です。痔核、裂肛、痔瘻直腸脱肛門ポリープなどによる分泌物・汚染、カンジダや白癬などの真菌感染、疥癬、ヘルペス、尖圭コンジローマなども原因になります。糖尿病、肝・腎疾患、薬剤、婦人科疾患、寄生虫などが関係する場合もありますが、原因を特定できない特発性の場合もあります。

治療

原因の確認と、その治療が基本です。肛門周囲は便を残さない程度にやさしく洗い、こすらず乾かします。石けん、消毒薬、香料入り製品、過度の洗浄や温水洗浄便座の長時間使用は避け、蒸れを減らします。便秘・下痢・便漏れがあれば調整します。湿疹や炎症には、医師の診断のもとで保湿剤、亜鉛華などの皮膚保護剤、短期間の弱いステロイド外用薬を用いることがあります。真菌感染、疥癬、性感染症などが原因なら、それぞれ抗真菌薬、駆虫薬、抗ウイルス薬などの適切な治療を行います。自己判断でステロイド外用薬を長期使用すると感染症を悪化させることがあるため、診察を受けて使用します。

関連する病気

この病気に関連する病気

痔核

じかく

直腸下部・肛門部のクッション組織がうっ血・腫大し、出血、腫れ、脱出、痛み、かゆみなどを起こす病気です。歯状線より内側に生じる内痔核と、外側に生じる外痔核に分けられ、両者が連続する混合痔核もあります。血

痔瘻

じろう(あなじ)

肛門腺感染による肛門周囲膿瘍の後に、肛門内の感染部位と肛門周囲の皮膚がトンネル状の瘻管でつながった状態です。肛門周囲から膿や血性分泌物が出たり止まったりし、瘻管が詰まると腫れ、痛み、発熱が再発します。

直腸脱

ちょくちょうだつ

直腸壁の全層が肛門外へ脱出する完全直腸脱と、粘膜の脱出を主体とする粘膜脱があります。排便時だけ脱出して自然に戻る場合から、手で戻す必要がある場合、立位や歩行時にも脱出する場合まで程度はさまざまです。便

肛門ポリープ

こうもんポリープ

肛門と直腸の境にある歯状線付近の肛門乳頭が、慢性的な刺激などで大きくなったものを指すことがあります。異物感、排便時の痛み、出血、脱出感を伴うことがありますが、無症状の場合もあります。一般的な肛門乳頭肥

疥癬

かいせん

強いかゆみを伴う皮膚炎で、かゆみは夜間に強くなることがあります。胸、腹、太もも、わきの下、手首、指の間、陰部などに小さな発疹、丘疹、水疱、ひっかき傷がみられます。手や指には、疥癬虫が皮膚の角質内に掘っ

尖圭コンジローマ

せんけいこんじろーま

ヒトパピローマウイルス(HPV)感染によって、外陰部、陰茎、陰嚢、会陰、肛門周囲や肛門内などにいぼができる性感染症です。感染から発症までの期間は数週間から数か月程度が多いものの、より長いこともあります

糖尿病

とうにょうびょう

糖尿病は初期には症状がないことが多く、健康診断などで発見されます。高血糖が進むと、口渇、多飲、多尿、夜間頻尿、食欲の変化、だるさ、疲れやすさ、体重減少、皮膚のかゆみ、感染症にかかりやすい、傷が治りにく

疥癬

かいせん

強いかゆみを伴う皮膚炎で、かゆみは夜間に強くなることがあります。胸、腹、太もも、わきの下、手首、指の間、陰部などに小さな発疹、丘疹、水疱、ひっかき傷がみられます。手や指には、疥癬虫が皮膚の角質内に掘っ