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おたふくかぜ(りゅうこうせいじかせんえん)

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)

症状と特徴

耳の下から顎の後ろにある耳下腺が、片側または両側で腫れ、痛みや発熱を伴います。頭痛、だるさ、食欲低下が前触れとしてみられることがあります。腫れにより、おたふく面のような顔つきになります。思春期以降では精巣炎・精巣上体炎、卵巣炎膵炎、無菌性髄膜炎脳炎難聴などを合併することがあります。精巣炎を起こしても不妊に至ることはまれですが、両側性の精巣炎などではリスクが高まる可能性があります。

原因

ムンプスウイルスによる感染症で、主に飛沫感染や接触感染で広がります。感染後には長期の免疫を得ることが多いですが、再感染が絶対に起こらないわけではありません。

治療

ムンプスウイルスに対する標準的な特効薬はなく、休養、水分補給、食べやすい柔らかい食事、解熱鎮痛薬などによる対症療法を行います。酸味の強い食品は唾液分泌を促して痛みを強めることがあるため、避けたほうがよい場合があります。腫れや痛みには冷やす処置が楽になることがあります。予防にはムンプスワクチンが有効で、日本では任意接種ですが、一般に2回接種が推奨されます。学校保健安全法上は、耳下腺などの腫脹の発現後5日を経過し、かつ全身状態が良好になるまで出席停止となります。

関連する病気

この病気に関連する病気

卵巣炎

らんそうえん

卵巣の炎症は単独では少なく、多くは卵管炎やPIDから卵巣に炎症が及んで起こります。急性では、発熱、下腹部痛、骨盤内の圧痛、腫大した付属器による膀胱・直腸の圧迫感、排尿・排便時の痛みなどがみられます。重

膵炎

すいえん

膵臓内で消化酵素が活性化され、膵臓自身や周囲組織に炎症・障害が起こる病気です。急性に発症する急性膵炎と、炎症・線維化が持続して膵機能が低下する慢性膵炎があります。

髄膜炎

ずいまくえん

脳と脊髄を包む髄膜に炎症が起こる病気です。発熱、悪寒、激しい頭痛、吐き気・嘔吐、首を前に曲げにくい項部硬直が代表的です。光をまぶしく感じる、意識がぼんやりする、けいれんなどを伴うことがあります。乳幼児

脳炎

のうえん

脳に炎症が起こる病気で、発熱、だるさ、頭痛など、かぜに似た症状で始まることがあります。その後、高熱、頭痛、けいれん、意識障害、行動や人格の変化、麻痺などを起こすことがあります。生命にかかわったり、認知

難聴

なんちょう

難聴は純音聴力検査で評価します。聴力レベルの区分には複数の基準がありますが、成人では一般に25dB HL程度までを正常範囲とし、それを超える低下を難聴として評価します。難聴は発症時期により先天性難聴と