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ずいまくえん

髄膜炎

症状と特徴

脳と脊髄を包む髄膜に炎症が起こる病気です。発熱、悪寒、激しい頭痛、吐き気・嘔吐、首を前に曲げにくい項部硬直が代表的です。光をまぶしく感じる、意識がぼんやりする、けいれんなどを伴うことがあります。乳幼児、高齢者、免疫が低下した人では典型的な症状がそろわないことがあります。

原因

細菌、ウイルス、結核菌、真菌などの感染が主な原因です。細菌性髄膜炎は特に緊急性が高く、迅速な治療を要します。

治療

血液検査、頭部画像検査、髄液検査などで原因を調べます。ただし細菌性髄膜炎が疑われる場合は、検査結果を待たずに抗菌薬や必要に応じて副腎皮質ステロイドを速やかに開始します。原因に応じて抗菌薬、抗ウイルス薬、抗結核薬、抗真菌薬などを用い、けいれん、呼吸・循環障害、脳圧亢進などを管理します。

関連する病気

この病気を参照している病気

頭痛

ずつう

頭痛は、脳を包む髄膜、脳・頭部の血管、脳神経、筋肉、目・鼻・耳・歯などの痛みを感じる組織が刺激されて起こります。頭痛は、脳腫瘍、くも膜下出血、脳出血、髄膜炎などによる二次性頭痛と、片頭痛、緊張型頭痛、

頭蓋内圧亢進

ずがいないあつこうしん

頭蓋骨の内部では脳、血液、脳脊髄液の容積がほぼ一定に保たれています。このため、脳の腫れ、出血、腫瘍、脳脊髄液の増加などによって頭蓋内圧が上がると脳が圧迫されます。 急性の場合には、頭痛、嘔吐、意識障害

水頭症

すいとうしょう

水頭症は、脳脊髄液の循環・吸収の障害などによって脳室が拡大し、脳が圧迫されてさまざまな症状を起こす状態です。 乳児では頭囲が急速に大きくなる、大泉門が膨らむ・閉じにくい、頭皮の静脈が目立つ、眠りがち、

てんかん

てんかん

てんかんは、脳の神経細胞の一時的な過剰な電気活動によって、発作を繰り返す脳の病気です。発作は焦点起始発作(以前の部分発作)と全般起始発作などに分類されます。焦点起始発作では、からだの片側の一部がけいれ

化膿性髄膜炎(細菌性髄膜炎)

かのうせいずいまくえん(さいきんせいずいまくえん)

発熱、悪寒、激しい頭痛、吐き気・嘔吐、項部硬直が典型的です。重症化すると意識障害、けいれん、ショック、呼吸障害などを起こし、生命に関わります。乳幼児では不機嫌、哺乳不良、ぐったりする、発熱、嘔吐、前大

流行性髄膜炎

りゅうこうせいずいまくえん

髄膜炎菌による細菌性髄膜炎で、発熱、悪寒、激しい頭痛、吐き気・嘔吐、項部硬直がみられます。敗血症を伴うと、急速に悪化し、紫斑・点状出血などの皮疹、血圧低下、意識障害を生じることがあります。

ウイルス性髄膜炎(無菌性髄膜炎)

ういるすせいずいまくえん(むきんせいずいまくえん)

発熱、頭痛、吐き気・嘔吐、項部硬直などがみられます。細菌性髄膜炎より軽症で自然に回復する例が多い一方、症状だけでは細菌性髄膜炎と確実に区別できません。意識障害、けいれん、局所的な麻痺などがある場合は、

涙嚢炎

るいのうえん

涙嚢は目頭と鼻の付け根の間にある涙の通り道の一部です。涙嚢炎では、目頭から鼻の付け根にかけて赤み、腫れ、圧痛が生じ、粘液性または膿性の目やに、流涙がみられます。慢性涙嚢炎では、目やにや流涙を繰り返し、

うっ血乳頭

うっけつにゅうとう

うっ血乳頭は、眼底で視神経乳頭が腫れている状態を指します。初期には視力が保たれ、自覚症状が乏しいことがあります。一過性のかすみや数秒程度の視力低下、暗点、複視などがみられることがあります。頭蓋内圧亢進

コクシジオイデス症

こくしじおいですしょう

多くは無症状または軽症です。咳、痰、発熱、悪寒、胸痛、息切れ、だるさなど、かぜや肺炎に似た症状が現れます。発疹、結節性紅斑、結膜炎、関節痛・関節炎を伴うことがあります。まれに肺の病変が慢性化・空洞化し

ペニシリン耐性肺炎球菌感染症

ペニシリンたいせいはいえんきゅうきんかんせんしょう

ペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP)は、肺炎球菌のうちペニシリン系抗菌薬が効きにくい、または通常量では十分な効果が得られにくい菌です。中耳炎、副鼻腔炎、肺炎、菌血症、髄膜炎などを起こします。肺炎では発熱

脾腫

ひしゅ

脾腫は脾臓が大きくなった状態を指します。軽度では自覚症状がないことも多く、診察や画像検査で見つかります。脾臓が大きくなると、左上腹部の圧迫感・痛み、背部痛、少量の食事で満腹になる早期満腹感、腹部膨満感

ワイル病

わいるびょう

レプトスピラ症のうち、黄疸、腎障害、出血傾向などを伴う重症型をワイル病といいます。通常は感染後2~30日程度(多くは5~14日程度)で、突然の発熱、悪寒、頭痛、強い筋肉痛(とくにふくらはぎ)、結膜充血

発作性夜間ヘモグロビン尿症

ほっさせいやかんへもぐろびんにょうしょう

赤褐色またはコーラ色の尿、貧血による倦怠感・息切れ・動悸、黄疸、腹痛、嚥下時の違和感などがみられることがあります。名称に「夜間」とありますが、血色素尿が夜間だけに限られるわけではありません。静脈血栓症

脊髄空洞症

せきずいくうどうしょう

脊髄内に液体を含む空洞(脊髄空洞)ができ、主に頸髄が障害されます。痛み・温度の感覚が低下する一方、触覚や振動覚、位置覚が比較的保たれる「解離性感覚障害」が特徴です。初期には片側の肩、腕、手などに症状が

遺伝性球状赤血球症

いでんせいきゅうじょうせっけっきゅうしょう

赤血球膜の異常により赤血球が球状になり、脾臓で壊されやすくなる遺伝性溶血性貧血です。貧血による倦怠感、めまい、黄疸、脾臓腫大がみられます。軽症では無症状のこともあります。小児期から黄疸や貧血を示す場合

ペスト

ぺすと

アフリカの一部、アメリカ西南部、南米、ロシア、アジア中部・東南部などでみられる感染症です。潜伏期間は通常1~7日程度で、だるさ、悪寒、高熱などが現れます。主な病型は腺ペスト、肺ペスト、敗血症ペストです

ウエストナイル熱

うえすとないるねつ

感染者の多くは無症状である。約20%では、通常2〜14日の潜伏期の後に発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、倦怠感、食欲不振、吐き気、発疹などを生じ、数日から1週間程度で回復することが多い。感染者の1%未満では

キャサヌル森林病

きゃさぬるしんりんびょう

通常3〜8日程度の潜伏期の後、急な発熱、頭痛、筋肉痛、強い倦怠感、咳、吐き気・嘔吐、下痢などが現れる。重症例では低血圧、出血、脱水、肝機能障害、腎障害などを生じることがある。いったん回復した後、1〜2

レプトスピラ症

れぷとすぴらしょう

潜伏期は通常5〜14日程度ですが、2〜30日の範囲があります。急な発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、だるさ、結膜充血、吐き気などが現れます。多くは軽症ですが、一部では黄疸、急性腎障害、出血、髄膜炎、肺出血など

炭疽

たんそ

炭疽は主に皮膚炭疽、吸入炭疽、消化管炭疽に分けられ、注射薬物使用に関連する注射炭疽もあります。皮膚炭疽では、感染後おおむね1〜7日でかゆみを伴う発疹から水疱、周囲の強いむくみ、痛みが比較的少ない黒色の

鼠咬症

そこうしょう

潜伏期は原因菌によって異なり、数日から3週間程度です。急な発熱、悪寒、頭痛、吐き気・嘔吐、筋肉痛、関節痛などが現れます。手足や体幹に発疹が出ることがあり、関節炎を伴う場合もあります。治療しない場合は、

広東住血線虫症

かんとんじゅうけつせんちゅうしょう

感染後およそ1~3週間で、発熱、強い頭痛、吐き気・嘔吐、首のこわばり、感覚異常などを伴う好酸球性髄膜炎を起こすことがあります。多くは数週間で改善しますが、重症例では髄膜脳炎、神経障害、意識障害を来し、

ライム病

らいむびょう

刺咬後数日から数週間で、刺し口を中心に徐々に広がる赤い発疹(遊走性紅斑)が現れることがあります。発熱、頭痛、だるさ、筋肉痛、関節痛などを伴うことがあります。治療されない場合、一部では顔面神経麻痺、髄膜

小児水頭症

しょうにすいとうしょう

乳児期までに発症する水頭症では、頭囲が急速に大きくなる、大泉門が張る、頭皮の静脈が目立つ、眼球が下方を向く落陽現象、不機嫌、哺乳不良、眠りがちなどがみられます。年長児では、頭痛、特に朝方の頭痛、嘔吐、

レノックス・ガストー症候群

しょうこうぐん

レノックス・ガストー症候群は、通常2~8歳頃に発症する重症の発達性・てんかん性脳症です。突然力が抜けて倒れる脱力発作、体を硬くする強直発作、非定型欠神発作、けいれん発作など複数の発作型がみられます。特

知的障害

ちてきしょうがい

知的障害は、発達期に生じる知的機能と適応機能の両方の困難を特徴とします。理解、学習、推理、問題解決、ことばの使用などに困難がみられ、さらに食事、更衣、排泄、金銭管理、対人関係、安全の判断、学校や社会生

幼児難聴

ようじなんちょう

大きな音に驚かない、音のする方向を向かない、呼びかけへの反応が乏しい、ことばの発達が遅い、身ぶりが多い、テレビなどの音量を大きくする、といった様子から気づかれることがあります。難聴には、外耳・中耳の音

熱性痙攣

ねっせいけいれん

主に生後6か月〜5歳の子どもで、発熱に伴って起こるけいれんです。全身がこわばる、手足が左右対称にガクガクする、目が上を向く、意識を失うなどの症状がみられます。多くは数分以内に自然に止まり、後遺症を残さ

手足口病

てあしくちびょう

口の中、手のひら、足の裏などに小さな水疱性発疹が現れる感染症です。膝、臀部、肘、手足の甲などにも発疹が出ることがあります。口内の水疱が破れて潰瘍になると痛み、食事や水分がとりにくくなります。発熱、のど

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)

おたふくかぜ(りゅうこうせいじかせんえん)

耳の下から顎の後ろにある耳下腺が、片側または両側で腫れ、痛みや発熱を伴います。頭痛、だるさ、食欲低下が前触れとしてみられることがあります。腫れにより、おたふく面のような顔つきになります。思春期以降では

ポリオ(急性灰白髄炎)

ぽりお(きゅうせいかいはくずいえん)

感染しても多くは無症状です。症状が出る場合は、発熱、頭痛、のどの痛み、嘔吐など、かぜに似た症状がみられます。無菌性髄膜炎を伴うこともあります。ごく一部では脊髄などの運動神経が障害され、発熱の前後に、主