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しんぞうしんけいしょう

心臓神経症

症状と特徴

心臓の明らかな器質的異常が確認されないにもかかわらず、胸痛、動悸、息切れ、胸部圧迫感、脈の乱れへの強い不安などを繰り返す状態を指すことがある、やや古い用語です。現在は、不安症、パニック症、身体症状症などとの関連で評価されることが多くあります。手足のしびれ、めまい、頭痛、口の周りのしびれ、息苦しさなど、過換気に伴う症状を併発することがあります。ただし、これらの症状だけで心臓病がないと判断することはできず、初発時や症状変化時には心血管疾患の評価が必要です。

原因

不安、ストレス、パニック発作、抑うつ、不眠、身体感覚への過度の注意などが症状の発現・持続に関与すると考えられます。カフェイン、アルコール、喫煙、睡眠不足、過労などが動悸や不安を悪化させることがあります。診断には、虚血性心疾患不整脈心不全、甲状腺疾患、貧血、呼吸器疾患、薬剤・嗜好品の影響などを適切に除外することが重要です。

治療

心電図、必要に応じて心エコーやホルター心電図などで重大な心疾患を除外したうえで、症状と不安の悪循環について説明し、生活リズムの調整、睡眠の改善、カフェイン・喫煙・過量飲酒の見直し、呼吸法などを行います。認知行動療法などの心理療法が有効なことがあります。不安症、パニック症、うつ病などを合併する場合は、精神科・心療内科で選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)などの薬物療法を検討します。抗不安薬や睡眠薬は短期間・限定的に用いられることがありますが、依存、転倒、眠気などの副作用に注意が必要です。

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