karada.me karada.me

かのうせいせきついえん

化膿性脊椎炎

症状と特徴

脊椎の椎体や椎間板に細菌感染による化膿性炎症が起こる病気です。急激または徐々に強くなる腰痛・背部痛、体動時痛、脊椎をたたいたときの響くような痛み、発熱、だるさなどがみられます。ただし、高齢者や免疫機能が低下している人では発熱が目立たないこともあります。炎症が広がって硬膜外膿瘍ができると、脚の痛み・しびれ・筋力低下、歩行障害、排尿・排便障害を来すことがあります。

原因

主に黄色ブドウ球菌などの細菌が血液を介して脊椎に到達する血行性感染で起こります。皮膚感染、歯科感染、尿路感染、感染性心内膜炎などが感染源となることがあります。糖尿病がん肝硬変腎不全、免疫抑制薬の使用、高齢、静脈注射薬使用などは発症リスクを高めます。脊椎手術、注射・穿刺、カテーテル関連感染などによる直接感染もあります。

治療

血液培養や、必要に応じてCTガイド下生検・穿刺で原因菌を調べ、培養結果に基づく抗菌薬を投与します。通常は長期間(しばしば6週間以上)の抗菌薬治療が必要で、初期に点滴治療を行った後、状態や原因菌に応じて内服薬へ切り替えることがあります。痛みの軽減、脊椎の安定化のため安静や装具を用いることがあります。麻痺などの神経症状、硬膜外膿瘍、脊椎の不安定性・変形、膿瘍が大きい場合、抗菌薬で改善しない場合には、膿瘍のドレナージ、病巣除去、固定術などの手術を検討します。高気圧酸素療法は標準治療ではなく、限られた状況で補助的に検討されることがあります。

関連する病気

この病気に関連する病気

感染性心内膜炎

かんせんせいしんないまくえん

心臓の内面を覆う心内膜、特に心臓弁に細菌や真菌が感染して炎症を起こす病気です。発熱、悪寒、倦怠感、寝汗、体重減少、息切れ、動悸、新たな心雑音または心不全症状がみられます。弁にできた感染性の塊(疣贅)が

糖尿病

とうにょうびょう

糖尿病は初期には症状がないことが多く、健康診断などで発見されます。高血糖が進むと、口渇、多飲、多尿、夜間頻尿、食欲の変化、だるさ、疲れやすさ、体重減少、皮膚のかゆみ、感染症にかかりやすい、傷が治りにく

がん

がん

がんの症状は発生部位と進行度により異なり、初期には無症状のことも少なくありません。しこり、出血、痛み、長引く咳や声のかすれ、飲み込みにくさ、便通・排尿の変化、治らない皮膚病変、原因不明の体重減少や強い

肝硬変

かんこうへん

肝硬変は、慢性的な肝障害により肝臓の線維化が進み、再生結節と呼ばれる結節が形成されて、肝臓の構造と機能が変化した状態です。肝臓内の血流が悪くなり、門脈圧亢進症や肝機能低下を起こします。 代償性肝硬変

腎不全

じんふぜん

腎臓は血液をろ過し、老廃物や余分な水分・電解質を尿として排出する臓器です。腎機能が著しく低下して、体内の老廃物、水分、カリウム、酸などを十分に調節できなくなった状態を腎不全といいます。急激に腎機能が低