けつぼうしょう
ビタミン欠乏症
症状と特徴
不足するビタミンの種類によって症状が異なります。ビタミンA不足では、暗い場所で見えにくくなる夜盲、眼や皮膚・粘膜の乾燥、感染しやすさなどがみられ、乳幼児では発育に影響することがあります。ビタミンB₁不足では脚気やウェルニッケ脳症が起こり、全身倦怠感、手足のしびれ・むくみ、動悸、息切れ、腱反射低下などがみられます。重症では意識障害や心不全を来すことがあります。ビタミンC不足では、歯肉・皮膚などから出血しやすくなる、あざ、創傷治癒遅延などを伴う壊血病が起こります。ビタミンD不足では、骨・筋肉の症状や骨の石灰化障害が生じ、乳幼児ではくる病、成人では骨軟化症の原因となります。骨粗鬆症のリスクにも関係しますが、骨粗鬆症はビタミンD不足だけで起こるものではありません。
原因
ビタミンは代謝や組織の維持に必要な栄養素です。多くは十分量を食事から摂る必要がありますが、ビタミンDは皮膚での紫外線曝露によっても産生され、ビタミンKやビオチンの一部は腸内細菌の影響も受けます。偏った食事、極端なダイエット、アルコールの過量摂取、食物摂取量の低下、妊娠・授乳などによる必要量増加、消化吸収障害、肝疾患・腎疾患、薬剤などが原因になります。糖尿病そのものよりも、糖尿病治療薬や合併症、栄養状態などが関与して不足する場合があります。
治療
不足しているビタミンと原因を検査・症状から評価し、必要なビタミンを食事または医薬品・サプリメントで補充します。重症のビタミンB₁欠乏が疑われる場合などは、検査結果を待たずに医療機関でビタミンB₁を投与することがあります。食事は特定の食品だけに偏らず、主食・主菜・副菜を組み合わせて改善します。ビタミンD不足では、食事、必要に応じたビタミンD製剤、屋外活動などを検討しますが、日光浴を過度に行う必要はなく、皮膚がん・光老化のリスクを考慮して紫外線対策も行います。自己判断での高用量サプリメント使用は避けます。
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