こつなんかしょう
骨軟化症
症状と特徴
骨のコラーゲン基質(類骨)にカルシウムやリンなどのミネラルが十分に沈着せず、骨が軟らかくなる病気です。小児ではくる病と呼ばれます。骨痛、筋力低下、歩行障害、骨折や骨変形がみられることがあります。
原因
骨の石灰化にはカルシウム、リン、ビタミンDが必要であり、これらの不足や代謝異常で起こります。ビタミンD不足、日光曝露不足、胃切除後や腸疾患などによる吸収障害、慢性腎臓病・肝疾患、薬剤、リンの喪失を伴う病気などが原因になります。胃切除後だけが原因ではありません。
治療
血液中のカルシウム、リン、アルカリホスファターゼ、25-hydroxyビタミンD、腎機能などを調べ、原因に応じて治療します。栄養性のビタミンD不足では、一般にビタミンD製剤(コレカルシフェロールなど)と必要に応じたカルシウム補充、食事改善、適度な日光曝露を行います。慢性腎臓病などでビタミンDの活性化障害がある場合には、活性型ビタミンD製剤などを用いることがあります。低リン血症が原因の場合は、原因疾患の治療やリン補充を行います。治療中は高カルシウム血症、高リン血症などを避けるため、定期的な血液検査が必要です。
関連する病気
この病気に関連する病気
くる病
くるびょう
成長期に骨の石灰化が障害され、骨が十分に硬くならない病気です。骨端部の腫大、手首・足首の腫れ、O脚またはX脚、背骨の変形、鳩胸、低身長、歩行開始の遅れ、筋力低下、骨痛、骨折しやすさなどがみられることが
コレラ
これら
コレラ菌による急性の腸管感染症です。日本では海外渡航後の輸入例が多く、国内発生はまれです。潜伏期間は数時間から5日程度で、典型例では米のとぎ汁様とも表現される多量の水様下痢と嘔吐が急に起こります。発熱
高カルシウム血症
こうカルシウムけっしょう
口渇、多尿、脱水、便秘、吐き気、腹痛、食欲低下、筋力低下、倦怠感、抑うつ・認知機能低下、意識障害などが起こり得ます。重症または急速に上昇した場合は、腎機能障害、不整脈、昏睡などを来すことがあります。慢
この病気を参照している病気
胃切除後症候群
いせつじょごしょうこうぐん
胃切除後に生じるさまざまな症状の総称です。ダンピング症候群、逆流性食道炎、吻合部潰瘍、輸入脚症候群、食事量低下・体重減少、下痢、貧血、ビタミンB12・鉄・葉酸などの欠乏、骨粗鬆症・骨軟化症などが含まれ
胃切除後骨障害
いせつじょごこつしょうがい
胃切除後にはカルシウムやビタミンDの吸収低下などにより、骨量が低下し、骨粗鬆症や骨軟化症のリスクが高まります。初期には自覚症状がないことが多い一方、進行すると腰背部痛、身長低下、円背、軽微な転倒などに
ビタミン欠乏症
けつぼうしょう
不足するビタミンの種類によって症状が異なります。ビタミンA不足では、暗い場所で見えにくくなる夜盲、眼や皮膚・粘膜の乾燥、感染しやすさなどがみられ、乳幼児では発育に影響することがあります。ビタミンB₁不