きしつせいべんぴ
器質性便秘
症状と特徴
腸の形態的な異常、狭窄、閉塞、炎症、腫瘍などにより生じる便秘です。便秘に加え、腹部膨満、腹痛、嘔吐、便が細くなる、血便などを伴うことがあります。
原因
大腸がんなどの腫瘍、大腸の狭窄、腸閉塞、憩室炎などの炎症、術後癒着、直腸瘤などが原因になります。先天性疾患ではヒルシュスプルング病などがあります。子宮筋腫など骨盤内の腫瘤が腸を圧迫して便秘の原因となることもあります。潰瘍性大腸炎は通常は下痢・血便が中心ですが、直腸炎が強い場合などに便秘を呈することがあります。
治療
大腸内視鏡、画像検査などで原因を調べ、腫瘍、狭窄、炎症、腸閉塞などの原因疾患を治療します。腸閉塞や強い狭窄が疑われる場合は、自己判断で下剤や浣腸を使用しないことが重要です。便秘薬や漢方薬は、閉塞を除外したうえで補助的に使用されます。
関連する病気
この病気に関連する病気
大腸がん
だいちょうがん
結腸と直腸にできるがんの総称です。肛門がんは解剖学的・治療学的に大腸がんとは区別して扱われることが多いものの、広義に含めて説明されることがあります。血便、便に血が混じる、腹痛、便秘、下痢、便が細くなる
ヒルシュスプルング病
ひるしゅすぷるんぐびょう
腸管の蠕動運動を担う神経節細胞が生まれつき欠如するため、腸の一部が十分に弛緩できず、便が通りにくくなる先天性疾患です。生後24〜48時間以内に胎便が出ない、腹部膨満、嘔吐、便秘、哺乳不良などがみられま
子宮筋腫
しきゅうきんしゅ
子宮の平滑筋に生じる良性腫瘍です。発生部位により、子宮筋層内にできる筋層内筋腫、子宮の外側に突出する漿膜下筋腫、子宮内腔側に突出する粘膜下筋腫に分けられます。粘膜下筋腫は比較的小さくても過多月経、不正
潰瘍性大腸炎
かいようせいだいちょうえん
主に大腸の粘膜に、びらんや潰瘍を生じる慢性の炎症性腸疾患です。直腸から連続して炎症が広がることが多く、病変の範囲により直腸炎型、左側大腸炎型、全大腸炎型などに分類されます。粘血便・血便、下痢、便意切迫
直腸炎
ちょくちょうえん
直腸粘膜に炎症やびらん・潰瘍が起こる状態です。粘血便、血便、軟便・下痢、便意が頻繁にある、便が残る感じ、しぶり腹などがみられます。原因によっては腹痛、発熱を伴うことがあります。