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とりいんふるえんざ

鳥インフルエンザ

症状と特徴

無症状または軽症の場合から、重症肺炎・急性呼吸窮迫症候群(ARDS)などに至る場合まで幅があります。多くは季節性インフルエンザと同様に、急な発熱、強いだるさ、筋肉痛・関節痛、咳、のどの痛み、鼻水などで始まります。結膜炎、下痢、吐き気などを伴うこともあります。肺炎、呼吸不全、まれに脳症・脳炎などを起こすと重篤化します。日本国内で確認された人の鳥インフルエンザ症例は、2025年時点で報告されていませんが、海外では散発的なヒト感染が報告されています。

原因

インフルエンザは、主に鳥類に感染するA型インフルエンザウイルスが人に感染して起こります。家禽に重い病気を起こす高病原性鳥インフルエンザウイルスとしてはH5亜型やH7亜型などが知られ、人での感染としてはH5N1、H5N6、H7N9などが海外で報告されています。「高病原性」は主として鳥に対する病原性を示す表現であり、人での重症度と必ずしも同義ではありません。感染者の多くは、感染した家禽・野鳥、動物の分泌物・排泄物、汚染された環境への濃厚な接触歴があります。人から人への感染は非常にまれで、持続的な人から人への感染は2025年時点で確認されていません。ただしウイルスが変異し、人で効率よく広がるようになる可能性は公衆衛生上の懸念です。H5N1など一部のウイルスによる報告例では死亡割合が高い傾向がありますが、地域、ウイルス型、医療へのアクセス、軽症例の把握状況などにより異なります。

治療

疑われる場合は感染対策を行ったうえで入院管理が検討されます。治療には、発症後できるだけ早期の抗インフルエンザ薬(主にオセルタミビル)が用いられ、重症例では投与期間・用量の調整や集中治療、酸素投与・人工呼吸管理、細菌性肺炎などの合併症への治療が必要になることがあります。薬剤への感受性はウイルス株によって異なるため、治療は専門家・公的機関の指針に従います。一般向けに定期接種される鳥インフルエンザ用ワクチンはありません。病気の鳥や死んだ鳥に素手で触れず、異常に多数の鳥が死亡している場合は自治体へ連絡します。流行状況や渡航者への対応は、厚生労働省・自治体・WHOなどの最新情報を確認します。

関連する病気

この病気に関連する病気

呼吸窮迫症候群

こきゅうきゅうはくしょうこうぐん

主に早産児で出生後まもなく発症します。呼吸数増加、鼻翼呼吸、呼気時のうなり声、胸骨上窩や肋間の陥没呼吸、チアノーゼ、酸素化低下がみられます。重症では呼吸不全となり、人工呼吸管理を要します。長期の呼吸補

インフルエンザ

いんふるえんざ

インフルエンザは、発熱、悪寒、強い倦怠感、頭痛、筋肉痛、関節痛などの全身症状が比較的急に現れ、その後に咳、のどの痛み、鼻水・鼻詰まりなどの呼吸器症状がみられる急性呼吸器感染症です。吐き気、嘔吐、下痢な

結膜炎

けつまくえん

結膜は白目の表面を覆う眼球結膜と、まぶたの裏側の眼瞼結膜からなる薄い膜です。結膜炎では、白目やまぶたの裏の充血、目やに、涙目、かゆみ、異物感、まぶたの腫れなどがみられます。原因によっては耳の前のリンパ

呼吸不全

こきゅうふぜん

肺でのガス交換が障害され、血液中の酸素が低下する低酸素血症、二酸化炭素が増加する高二酸化炭素血症、または両方が生じた状態です。息切れ、呼吸困難、頻呼吸、疲労感、頭痛、眠気、不眠、食欲低下、不安、チアノ

脳炎

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脳に炎症が起こる病気で、発熱、だるさ、頭痛など、かぜに似た症状で始まることがあります。その後、高熱、頭痛、けいれん、意識障害、行動や人格の変化、麻痺などを起こすことがあります。生命にかかわったり、認知

インフルエンザ

いんふるえんざ

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細菌性肺炎

さいきんせいはいえん

咳、痰、発熱、悪寒、倦怠感、食欲低下がよくみられます。黄色・緑色などの膿性痰、息切れ、呼吸困難、胸痛を伴うことがあります。ただし、症状だけで細菌性かウイルス性かを確実に区別することはできません。