こきゅうふぜん
呼吸不全
症状と特徴
原因
治療
関連する病気
この病気に関連する病気
急性呼吸促迫症候群
きゅうせいこきゅうそくはくしょうこうぐん
急性呼吸促迫症候群(ARDS)は、肺の強い炎症により肺胞・毛細血管のバリアが傷つき、肺に水分がたまって重度の低酸素血症を起こす病態です。数日以内に急速に呼吸困難、頻呼吸、低酸素血症が進行し、通常の酸素
気胸
ききょう
肺を覆う臓側胸膜と胸壁側の壁側胸膜の間の胸膜腔に空気が入り、肺がしぼむ状態です。突然の片側の胸痛、息切れ、呼吸困難、咳などが典型的です。小さな気胸では症状が軽いこともあります。空気が胸膜腔内にたまり続
肺塞栓症
はいそくせんしょう
突然の呼吸困難、胸の痛み、頻呼吸、動悸、不安感、失神、ショックなどが起こることがあります。動作時の息切れ、咳、血痰がみられることもありますが、小さな塞栓では症状が乏しい場合もあります。心筋梗塞、心不全
心不全
しんふぜん
心不全は単一の病名ではなく、心臓のポンプ機能や拡張機能の異常により、全身が必要とする血液を十分に送り出せない、または心臓に血液がうっ滞する臨床症候群です。左心不全では息切れ、起坐呼吸、夜間の呼吸困難、
気管支拡張症
きかんしかくちょうしょう
気管支が異常に拡張し、元に戻らなくなる病気です。慢性的な咳、痰、膿性痰を生じ、拡張した気管支に痰がたまりやすいため、気道感染を繰り返すことがあります。血痰や喀血がみられる場合もあります。進行例では息切
肺結核
はいけっかく
代表的な症状は、2週間以上続く咳、痰、発熱、寝汗、倦怠感、食欲低下、体重減少です。血痰や喀血がみられることもあります。症状が軽い、またはほとんどないまま、健康診断などの胸部X線検査で異常が見つかること
肺がん
はいがん
主な症状は、長引く咳、痰、血痰、息切れ、胸痛・背部痛、声のかすれ、発熱、体重減少などです。ただし、早期には無症状で、検診や他疾患の画像検査で偶然発見されることもあります。肺門部に近い中枢型のがんでは咳
低換気症候群
ていかんきしょうこうぐん
換気が不足して血液中の二酸化炭素が増加し、酸素が低下することがあります。息苦しさ、頭痛、睡眠の質の低下、日中の眠気、集中力低下、起床時頭痛、疲労感などがみられます。重症化すると意識障害、右心不全、肺高
睡眠時無呼吸症候群
すいみんじむこきゅうしょうこうぐん
睡眠中に呼吸が止まる、または浅くなることで、睡眠が分断され、日中の強い眠気、熟睡感の欠如、疲れやすさ、集中力・記憶力の低下、起床時の頭痛などが起こります。大きないびき、いびきが途中で止まり、あえぐよう
この病気を参照している病気
鳥インフルエンザ
とりいんふるえんざ
無症状または軽症の場合から、重症肺炎・急性呼吸窮迫症候群(ARDS)などに至る場合まで幅があります。多くは季節性インフルエンザと同様に、急な発熱、強いだるさ、筋肉痛・関節痛、咳、のどの痛み、鼻水などで
びまん性汎細気管支炎
びまんせいはんさいきかんしえん
呼吸細気管支を中心に慢性炎症が起こる病気です。慢性的な咳、膿性痰、労作時の息切れがみられ、進行すると呼吸困難や呼吸不全に至ることがあります。喘鳴を伴う場合もあります。慢性副鼻腔炎の合併が多く、鼻水、鼻
SARS
サーズ/じゅうしょうきゅうせいこきゅうきしょうこうぐん
38℃以上の急な発熱、痰を伴わない咳、息切れ・呼吸困難などがみられます。頭痛、筋肉痛、食欲低下、強い倦怠感、下痢などを伴うことがあります。重症化すると肺炎、低酸素血症、急性呼吸不全を起こすことがありま
ウイルス性肺炎
ういるすせいはいえん
のどの痛み、鼻水、乾いた咳、発熱、倦怠感、息切れなどがみられます。重症化すると呼吸困難、低酸素血症、チアノーゼ、急性呼吸不全を起こすことがあります。インフルエンザでは高熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、強い倦
間質性肺炎
かんしつせいはいえん
肺胞の壁やその周囲の間質に炎症や線維化が起こる病態の総称です。乾いたせき、労作時の息切れ、呼吸困難が代表的です。進行すると安静時にも息苦しくなり、低酸素血症、ばち指、呼吸不全を生じることがあります。肺
好酸球性肺炎(PIE症候群)
こうさんきゅうせいはいえん
肺に好酸球が集積する肺炎で、急性好酸球性肺炎と慢性好酸球性肺炎があります。急性例では、急な発熱、乾いた咳、胸痛、呼吸困難が数日から数週間で現れ、重症では急性呼吸不全となることがあります。慢性例では、咳
石綿肺
せきめんはい
石綿(アスベスト)粉じんの吸入によって肺組織が線維化する塵肺です。肺の弾力性が低下し、咳、痰、労作時の息切れが徐々に現れ、進行すると呼吸不全に至ることがあります。胸膜プラーク、びまん性胸膜肥厚、胸水な
低換気症候群
ていかんきしょうこうぐん
換気が不足して血液中の二酸化炭素が増加し、酸素が低下することがあります。息苦しさ、頭痛、睡眠の質の低下、日中の眠気、集中力低下、起床時頭痛、疲労感などがみられます。重症化すると意識障害、右心不全、肺高
縦隔炎
じゅうかくえん
発熱、悪寒、胸痛、背部痛、息苦しさ、嚥下痛・嚥下困難、頻脈、全身倦怠感などがみられます。進行すると血圧低下、意識障害、呼吸不全、敗血症に至り、生命に関わることがあります。頸部の感染が胸部へ広がる下行性
心筋梗塞
しんきんこうそく
強い胸部圧迫感、締め付けられるような痛み、胸の重苦しさが通常20分から30分以上持続します。痛みは前胸部だけでなく、胸全体、首、あご、背中、左腕・両腕、肩、上腹部に現れることがあります。冷や汗、吐き気
フレイルチェスト
ふれいるちぇすと
一般に、隣接する3本以上の肋骨がそれぞれ2か所以上で骨折し、胸壁の一部が胸郭から遊離した状態をいいます。激しい胸痛、呼吸困難、頻呼吸、チアノーゼがみられます。呼吸時に遊離した胸壁が、吸気時にへこみ、呼
肝不全
かんふぜん
肝不全は、肝臓の代謝、解毒、胆汁排泄、たんぱく質合成、血液凝固因子の産生などの機能が著しく低下・破綻した状態です。黄疸、意識障害を伴う肝性脳症、腹水、むくみ、出血傾向、消化管出血、低血糖、感染症などが
ワイル病
わいるびょう
レプトスピラ症のうち、黄疸、腎障害、出血傾向などを伴う重症型をワイル病といいます。通常は感染後2~30日程度(多くは5~14日程度)で、突然の発熱、悪寒、頭痛、強い筋肉痛(とくにふくらはぎ)、結膜充血
急性膵炎
きゅうせいすいえん
みぞおちを中心とする持続的で強い腹痛が背中に放散することが多く、吐き気、嘔吐、発熱、腹部膨満を伴います。前かがみの姿勢で痛みが軽く感じられることがありますが、診断を確定する所見ではありません。重症化す
ギラン・バレー症候群
ぎらん・ばれーしょうこうぐん
感染症、とくに下痢やかぜ様症状の後、通常は数日から4週間以内に、足のしびれ、痛み、脱力から始まり、左右対称性に筋力低下が上行することがあります。腱反射が低下または消失し、歩行困難、顔面神経麻痺、飲み込
筋萎縮性側索硬化症
きんいしゅくせいそくさくこうかしょう
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、上位・下位運動ニューロンが障害され、手足、体幹、のど、舌、呼吸に関わる筋肉の筋力低下と筋萎縮が進行する病気です。手指が使いにくい、物を落とす、つまずく、筋肉がぴくつく、
進行性球麻痺
しんこうせいきゅうまひ
延髄の運動神経が障害され、舌の萎縮や小刻みな震え(線維束性収縮)、ろれつが回らない、声が出しにくい、飲み込みにくい、むせるなどの球麻痺症状が現れます。嚥下障害により誤嚥性肺炎や窒息を起こす危険がありま
筋強直性ジストロフィー
きんきょうちょくせいジストロフィー
筋強直性ジストロフィーは、いったん力を入れた筋肉を速やかに緩められない筋強直(ミオトニア)を伴う筋ジストロフィーです。成人発症の筋強直性ジストロフィー1型では、若年~成人期に症状が目立つことが多く、手
重症筋無力症
じゅうしょうきんむりょくしょう
神経から筋肉への刺激が伝わりにくくなるため、使うほど筋力低下が目立ち、休息で一時的に改善する『易疲労性』と日内変動が特徴です。眼瞼下垂、複視から始まることが多く、夕方や疲労時に悪化しやすい傾向がありま
農薬による中毒
のうやくによるちゅうどく
症状は農薬の種類により異なります。吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、よだれ、発汗、涙、縮瞳、息苦しさ、筋肉のけいれん、意識障害、けいれんなどが起こることがあります。除草剤などが皮膚や目に付着すると、炎症や化学
殺虫剤による中毒
さっちゅうざいによるちゅうどく
殺虫剤の成分により症状は異なります。吐き気、嘔吐、頭痛、めまい、よだれ、発汗、涙、腹痛、下痢、動悸、震え、意識障害、けいれん、呼吸困難などが起こることがあります。有機リン系・カーバメート系殺虫剤では、
敗血症
はいけつしょう
敗血症は、感染に対する生体反応が制御できなくなり、臓器障害を起こして生命を脅かす状態です。悪寒、発熱、倦怠感、頻脈、呼吸数増加、息切れ、意識の変化、血圧低下、尿量低下などがみられます。ただし、高齢者、
ラッサ熱
らっさねつ
主に西アフリカでみられるウイルス性出血熱です。潜伏期間は通常2~21日です。発熱、全身倦怠感、頭痛、咽頭痛、筋肉痛、吐き気、下痢などで始まることがあります。軽症または無症状のこともありますが、重症例で
マラリア
まらりあ
マラリア原虫による感染症で、感染後おおむね7日以上、数週〜数か月で発症することが多いが、三日熱マラリア・卵形マラリアでは数か月〜数年後に再発・発症することもある。悪寒、震え、高熱、発汗、頭痛、筋肉痛・
Bウイルス感染症
びーういるすかんせんしょう
潜伏期は通常2〜30日程度ですが、より長いこともあります。接触部位の痛み、かゆみ、しびれ、水疱などの後、発熱、頭痛、筋肉痛、リンパ節腫脹が現れることがあります。治療が遅れると脳炎・脊髄炎、呼吸不全へ進
ヘンドラウイルス感染症
へんどういるすかんせんしょう
潜伏期はおおむね5〜21日とされています。発熱、倦怠感、筋肉痛、頭痛、咳、息切れなどで始まり、重症化すると肺炎、急性呼吸不全、脳炎を起こして死亡することがあります。回復後に遅れて神経症状を発症した報告
ロッキー山紅斑熱
ろっきーさんこうはんねつ
感染後およそ2〜14日で、突然の発熱、激しい頭痛、筋肉痛、関節痛、だるさ、吐き気などが現れます。発疹は発熱後数日で手首・足首から始まり、体幹へ広がることが典型的ですが、初期には発疹がないこともあります
横隔膜神経麻痺
おうかくまくしんけいまひ
横隔膜が十分に動かず、呼吸が速い、陥没呼吸、酸素化の低下、哺乳時に疲れやすいなどがみられます。片側性の場合は症状が軽いこともありますが、両側性や重症例では呼吸不全となることがあります。
呼吸窮迫症候群
こきゅうきゅうはくしょうこうぐん
主に早産児で出生後まもなく発症します。呼吸数増加、鼻翼呼吸、呼気時のうなり声、胸骨上窩や肋間の陥没呼吸、チアノーゼ、酸素化低下がみられます。重症では呼吸不全となり、人工呼吸管理を要します。長期の呼吸補
先天性ミオパチー
せんてんせいミオパチー
先天性ミオパチーは、生まれつきまたは乳幼児期から筋力低下・筋緊張低下を示す遺伝性筋疾患の総称です。首のすわりの遅れ、寝返り・座位・歩行の遅れ、表情の乏しさ、手足や体幹の筋力低下がみられることがあります