とうにょうびょうせいしんけいしょうがい
糖尿病性神経障害
症状と特徴
糖尿病の代表的な慢性合併症の一つで、主に末梢神経が障害されます。足先から左右対称に、しびれ、ピリピリ・焼けるような痛み、感覚低下、足のつりなどが現れやすく、夜間に症状が強いことがあります。進行すると痛み、温度、傷などに気づきにくくなり、靴ずれや小さな傷が感染、潰瘍、壊疽につながることがあります。自律神経が障害されると、立ちくらみ、発汗異常、胃もたれ・胃排出遅延、便秘または下痢、排尿障害、勃起障害などが起こることがあります。
原因
長期間の高血糖により、神経そのものや神経に栄養を送る細小血管が障害されて起こります。高血糖に伴う酸化ストレス、炎症、糖化最終産物の蓄積、ポリオール経路(ソルビトール蓄積を含む)など、複数の機序が関与すると考えられています。高血圧、脂質異常症、喫煙なども進行リスクに関係します。
治療
血糖、血圧、脂質を総合的に管理し、禁煙を行うことが基本です。良好な血糖管理は神経障害の発症・進行を抑えるうえで重要ですが、進行した神経障害が完全に回復するとは限りません。痛みには、状態に応じてプレガバリン、デュロキセチン、ガバペンチン、三環系抗うつ薬などが使用されることがあります。日本ではアルドース還元酵素阻害薬が用いられる場合もありますが、効果には個人差があります。毎日足を観察し、傷、赤み、胼胝、靴ずれがあれば早めに受診します。裸足を避け、足に合う靴を使用し、足の傷を自己判断で放置しないことが重要です。
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