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男性の更年期障害

症状と特徴

倦怠感、意欲低下、抑うつ気分、いらだち、不安、集中力や記憶力の低下、睡眠障害などがみられることがあります。身体面では、ほてり、発汗、めまい、筋力低下、関節痛、内臓脂肪の増加などがみられる場合があります。性欲低下、勃起障害、射精感の変化を伴うこともあります。症状は非特異的で個人差が大きく、加齢以外の病気、薬剤、睡眠不足、心理社会的ストレスなどでも同様の症状が起こります。

原因

加齢に伴うテストステロンの低下が関与することがあります。現在は、症状があり、朝の血液検査でテストステロン低値が繰り返し確認される状態を、加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)として評価します。ただし、症状があってもテストステロンが正常な場合があり、うつ病、甲状腺機能異常、貧血、糖尿病、肥満、睡眠時無呼吸症候群、慢性疾患などとの鑑別が重要です。肥満、運動不足、睡眠不足、過量飲酒などはテストステロン低下や症状に関係することがあります。

治療

症状と検査結果を総合して原因を評価し、睡眠、運動、体重管理、禁煙、飲酒量の調整、ストレス対策などを行います。うつ病、甲状腺疾患、睡眠時無呼吸症候群糖尿病などがあれば、それぞれの治療を優先します。

テストステロン補充療法は、症状があり、複数回の採血で低テストステロンが確認された人に対して、利益とリスクを説明したうえで検討します。治療前および治療中には、血算(ヘマトクリット)、前立腺に関する評価(PSAなど)、肝機能、心血管リスク、排尿症状などを定期的に確認します。前立腺がん乳がんがある、または疑われる場合、ヘマトクリットが高い場合、妊孕性を保ちたい場合などには、原則としてテストステロン補充療法は適しません。重い下部尿路症状、未治療の重症睡眠時無呼吸症候群、最近の心筋梗塞脳卒中などでは慎重な判断が必要です。

勃起障害にはPDE5阻害薬が用いられることがあります。心理的症状や生活上の問題には、カウンセリング、認知行動療法、精神科・心療内科での治療が役立つ場合があります。漢方薬が使用されることもありますが、効果には個人差があり、ほかの病気や服用薬との関係を確認して使用します。

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