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どうみゃくこうかしょう

動脈硬化症

症状と特徴

動脈硬化は、動脈の壁が厚く硬くなったり、粥腫(プラーク)によって内腔が狭くなったりする状態です。多くは進行するまで自覚症状がありません。冠動脈では狭心症心筋梗塞、脳・頸動脈では一過性脳虚血発作や脳梗塞、下肢動脈では歩行時の脚の痛みや冷感、腎動脈では高血圧や腎機能低下などにつながることがあります。また、大動脈などでは動脈瘤を生じ、破裂すれば大出血を起こすことがあります。血栓による血流遮断で組織が壊死するまでの時間は臓器や側副血行の有無により異なり、10分以上の閉塞で一律に梗塞になるわけではありません。評価では、問診、血圧測定、血液検査(脂質、血糖・HbA1c、腎機能など)、尿検査、心電図、超音波検査、ABIなどの血流検査、必要に応じてCT・MRI・血管撮影などを行います。

原因

加齢に加え、高血圧、LDLコレステロール高値、糖尿病、喫煙、慢性腎臓病、肥満、運動不足、不健康な食生活、家族歴などが動脈硬化の主なリスク要因です。高血圧は重要な要因の一つですが、単独で最大の原因と一律にはいえません。これらの要因により血管内皮の障害、脂質の蓄積、慢性炎症などが生じ、プラーク形成や血管の狭窄・閉塞につながります。

治療

治療の基本は、禁煙、適正体重の維持、野菜・果物・全粒穀物・魚などを取り入れ飽和脂肪酸や過剰な塩分を控える食事、定期的な身体活動、十分な睡眠などの生活習慣改善です。同時に、高血圧、脂質異常症糖尿病、慢性腎臓病などを個別の目標に沿って治療します。脂質異常症ではスタチンを中心とするLDLコレステロール低下薬が用いられ、必要に応じて他の薬剤を併用します。動脈硬化性疾患をすでに発症した人では、病状に応じて抗血小板薬、血行再建術(カテーテル治療・バイパス手術)、動脈瘤に対するステントグラフト内挿術や手術などが検討されます。治療内容は病変部位と出血リスクなどにより異なるため、自己判断で薬を開始・中止せず医師と相談します。

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