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ひあるこーるせいしぼうかん

非アルコール性脂肪肝

症状と特徴

従来「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」と呼ばれた病態は、2023年以降、代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)という名称へ移行しつつあります。肝脂肪蓄積に加え、肥満、糖尿病脂質異常症、高血圧などの心代謝リスクを伴うことが多い病態です。多くは無症状ですが、一部では肝細胞の炎症・傷害と線維化を伴う代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH、従来のNASH)へ進行し、肝硬変肝がんの原因となります。心血管疾患や慢性腎臓病のリスクも重要です。

原因

内臓脂肪蓄積、インスリン抵抗性、糖尿病、過栄養、運動不足、遺伝的素因などが関与します。肝臓に流入・合成される脂肪が、消費・排出される脂肪を上回ることで脂肪が蓄積します。飲酒量の評価は必要であり、飲酒による肝障害やウイルス性肝炎、薬剤性肝障害などの他の原因も確認します。

治療

食事と身体活動を中心に、無理のない持続的な減量を目指します。体重の約5%以上の減量で肝脂肪の改善、7~10%程度以上の減量で脂肪肝炎や線維化の改善が期待されますが、個人差があります。有酸素運動と筋力トレーニングを継続し、糖尿病脂質異常症、高血圧、睡眠時無呼吸症候群などを適切に治療します。急激な絶食や極端な減量は避けます。薬物療法は患者ごとに検討され、糖尿病・肥満治療薬、ピオグリタゾン、ビタミンEなどが一部の患者で考慮されることがありますが、ビタミンEは対象を選びます。ウルソデオキシコール酸やビタミンCをMASHの標準治療として用いる根拠は十分ではありません。進行した線維化・肝硬変がある場合は、肝がんおよび食道・胃静脈瘤の定期的な監視が必要です。

関連する病気

この病気に関連する病気

糖尿病

とうにょうびょう

糖尿病は初期には症状がないことが多く、健康診断などで発見されます。高血糖が進むと、口渇、多飲、多尿、夜間頻尿、食欲の変化、だるさ、疲れやすさ、体重減少、皮膚のかゆみ、感染症にかかりやすい、傷が治りにく

脂質異常症

ししついじょうしょう

脂質異常症は多くの場合、自覚症状がありません。しかし、長期間放置すると動脈硬化が進み、狭心症・心筋梗塞、脳梗塞、末梢動脈疾患などの原因になります。著しい高トリグリセリド血症では急性膵炎を起こすことがあ

脂肪肝

しぼうかん

脂肪肝は肝細胞に脂肪が蓄積した状態で、一般に肝細胞の5%以上に脂肪化がある状態を指します。多くは無症状で、健診の肝機能検査や腹部超音波検査で発見されます。原因により、アルコール関連脂肪肝、代謝機能障害

肝硬変

かんこうへん

肝硬変は、慢性的な肝障害により肝臓の線維化が進み、再生結節と呼ばれる結節が形成されて、肝臓の構造と機能が変化した状態です。肝臓内の血流が悪くなり、門脈圧亢進症や肝機能低下を起こします。 代償性肝硬変

肝がん

かんがん

肝がんには、肝臓から発生する原発性肝がんと、他臓器のがんが肝臓へ広がる転移性肝がんがあります。原発性肝がんでは肝細胞がんが最も多く、次いで肝内胆管がんなどがあります。早期の原発性肝がんは無症状のことが

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脂質異常症は多くの場合、自覚症状がありません。しかし、長期間放置すると動脈硬化が進み、狭心症・心筋梗塞、脳梗塞、末梢動脈疾患などの原因になります。著しい高トリグリセリド血症では急性膵炎を起こすことがあ

睡眠時無呼吸症候群

すいみんじむこきゅうしょうこうぐん

睡眠中に呼吸が止まる、または浅くなることで、睡眠が分断され、日中の強い眠気、熟睡感の欠如、疲れやすさ、集中力・記憶力の低下、起床時の頭痛などが起こります。大きないびき、いびきが途中で止まり、あえぐよう

肝硬変

かんこうへん

肝硬変は、慢性的な肝障害により肝臓の線維化が進み、再生結節と呼ばれる結節が形成されて、肝臓の構造と機能が変化した状態です。肝臓内の血流が悪くなり、門脈圧亢進症や肝機能低下を起こします。 代償性肝硬変

肝がん

かんがん

肝がんには、肝臓から発生する原発性肝がんと、他臓器のがんが肝臓へ広がる転移性肝がんがあります。原発性肝がんでは肝細胞がんが最も多く、次いで肝内胆管がんなどがあります。早期の原発性肝がんは無症状のことが