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じゅうかくしゅよう

縦隔腫瘍

症状と特徴

早期は無症状で、健康診断の胸部画像検査などで偶然発見されることがあります。腫瘍が大きくなったり周囲の臓器を圧迫・浸潤したりすると、胸痛、咳、息切れ、呼吸困難、声のかすれ、嚥下困難、顔面や上肢のむくみなどが起こることがあります。症状の有無だけで良性・悪性を判断することはできません。胸腺腫には重症筋無力症を合併することがあり、眼瞼下垂、複視、手足の筋力低下、嚥下困難、呼吸筋の筋力低下などがみられることがあります。

原因

縦隔に発生する腫瘍・嚢胞性病変の総称です。前縦隔では胸腺上皮性腫瘍、リンパ腫、胚細胞腫瘍、甲状腺由来病変など、中縦隔では気管支嚢胞・心膜嚢胞・リンパ節病変など、後縦隔では神経原性腫瘍などがみられます。発症の明確な原因は不明なものが多く、良性・悪性の両方があります。胸腺腫は成人の前縦隔腫瘍として代表的ですが、すべての縦隔腫瘍のうち最も多いとは一概にいえず、年齢や発生部位によって頻度は異なります。

治療

CT、MRI、PET検査、血液検査、必要に応じて生検などで種類と広がりを評価して治療方針を決めます。切除可能な胸腺腫・胸腺がん、神経原性腫瘍、症状のある嚢胞性病変などでは外科的切除が検討され、胸腔鏡・ロボット支援手術が選択されることもあります。リンパ腫などでは手術ではなく、病型に応じた薬物療法や放射線治療が中心です。悪性腫瘍では、手術、薬物療法、放射線治療を単独または組み合わせて行います。良性と考えられる場合でも、増大、圧迫症状、診断不確実性などにより切除または経過観察を選択します。

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