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にゅうせんえん

乳腺炎

症状と特徴

乳腺に起こる炎症の総称です。授乳期には、乳房の張り、局所の痛み、熱感、発赤、硬い部分などがみられます。炎症が強い場合や細菌感染を伴う場合は、発熱、悪寒、倦怠感などを伴い、膿瘍を形成することがあります。

慢性・非授乳期の乳腺炎には、乳輪下膿瘍乳管拡張症などがあります。乳房の炎症やしこりは乳がんとの鑑別が必要なことがあるため、症状が持続・反復する場合は画像検査や必要に応じて生検を行います。

原因

授乳期の乳腺炎は、乳汁の流れが滞ること、乳房への圧迫、授乳間隔の変化、乳頭の損傷、乳児の吸着不良などを背景に、乳房内の炎症が起こることで生じます。炎症の一部では細菌感染が関与し、黄色ブドウ球菌などが原因となることがあります。

非授乳期の慢性炎症では、乳管の閉塞、扁平上皮化生、喫煙、陥没乳頭などが関係することがあります。

治療

授乳期の軽い炎症では、授乳や搾乳を必要以上に増やしすぎず、乳児が飲める範囲で通常どおり授乳を続け、乳房を過度に満杯にしないようにします。授乳姿勢や吸着を助産師・医療者に確認してもらうことが有用です。冷却、休養、水分摂取、イブプロフェンやアセトアミノフェンなどの鎮痛解熱薬(使用できるか医師・薬剤師に確認)で症状を和らげます。

強い発熱や全身症状がある場合、24〜48時間程度のセルフケアで改善しない場合、細菌性乳腺炎が疑われる場合には、抗菌薬を使用します。膿瘍を伴う場合は、超音波検査で確認し、穿刺吸引またはカテーテル・切開による排膿を行うことがあります。乳汁分泌を止める薬は通常は必要なく、個別の状況で専門医が判断します。

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