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しきゅうがいにんしん

子宮外妊娠

症状と特徴

現在は「異所性妊娠」とも呼ばれ、受精卵が子宮内膜以外に着床する妊娠です。大半は卵管妊娠で、卵管膨大部が最も多く、ほかに卵管峡部、間質部、卵巣、子宮頸管、帝王切開瘢痕部、腹腔などに起こります。月経の遅れまたは妊娠反応陽性後に、少量の性器出血、下腹部痛、肛門周囲にひびくような痛みがみられることがあります。進行して卵管が破裂すると、腹腔内出血による激しい腹痛、肩への放散痛、めまい、冷や汗、動悸、血圧低下、ショックを起こすことがあります。経腟超音波検査と血中hCG値の推移などを用いて診断しますが、初期には子宮内妊娠か異所性妊娠かをすぐに確定できないこともあります。

原因

骨盤内炎症性疾患、特にクラミジア感染などによる卵管炎・卵管癒着は重要なリスク因子です。過去の異所性妊娠、卵管手術、不妊治療・生殖補助医療、子宮内避妊具装着中の妊娠、喫煙、子宮内膜症なども関連します。ただし、明らかなリスク因子がない場合にも起こります。

治療

治療は、症状、血中hCG値の推移、超音波所見、病変の大きさ、出血の有無、今後の妊娠希望などにより選びます。hCG値が低く低下傾向で、症状がなく、確実に通院できる場合には、慎重な経過観察を行えることがあります。全身状態が安定し、破裂していない早期例では、メトトレキサートによる薬物治療が選択される場合があります。腹腔内出血、破裂、強い痛み、薬物治療が適さない場合などでは、腹腔鏡手術または緊急開腹手術を行います。手術は卵管を切除する方法のほか、状況によっては卵管を温存する方法も検討されます。子宮頸管妊娠や帝王切開瘢痕部妊娠では、薬物治療、子宮動脈塞栓術、吸引・手術などを組み合わせて子宮温存を図ることがあり、子宮全摘出が必ず必要になるわけではありません。出血量が多い場合は輸血・輸液を行います。片側の卵管を切除しても、反対側の卵管・卵巣の状態によっては自然妊娠が可能です。

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