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きゅうせいどうみゃくへいそくしょう

急性動脈閉塞症

症状と特徴

動脈が急に閉塞して、主に脚への血流が著しく低下または途絶える病気です。急な痛み、皮膚の蒼白、脈拍の消失、しびれ・感覚低下、冷感、筋力低下・麻痺が代表的な所見です。時間の経過とともに筋肉や神経が障害され、壊死、切断、腎不全、生命にかかわる状態に至ることがあります。不可逆的な障害は発症後おおむね4~6時間程度から生じうるため、時間を問わない緊急疾患です。閉塞部位は腸骨動脈、大腿動脈、膝窩動脈などに多くみられます。

原因

主な原因は、心房細動心筋梗塞後、心臓弁膜症などで心臓内にできた血栓が流れて末梢動脈をふさぐ動脈塞栓症と、動脈硬化で狭くなった脚の動脈に血栓ができて詰まる急性動脈血栓症です。大動脈瘤、動脈解離、血管外傷、血液が固まりやすくなる病気などが関与することもあります。

治療

直ちに入院し、原則として禁忌がなければ未分画ヘパリンによる抗凝固療法を開始します。そのうえで、閉塞部位、発症時刻、脚の虚血の重症度に応じて、カテーテルによる血栓吸引・血栓溶解療法・血管形成術やステント留置、外科的血栓除去術、バイパス手術などで早期の血行再建を行います。組織壊死が進行している場合には切断が必要になることもあります。再灌流後は筋障害による高カリウム血症、腎障害、コンパートメント症候群などを監視・治療します。再発予防として、心房細動などの塞栓源の治療、抗凝固薬または抗血小板薬の適切な使用、動脈硬化の危険因子(禁煙、糖尿病・高血圧・脂質異常症の管理)の是正を行います。

関連する病気

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腎不全

じんふぜん

腎臓は血液をろ過し、老廃物や余分な水分・電解質を尿として排出する臓器です。腎機能が著しく低下して、体内の老廃物、水分、カリウム、酸などを十分に調節できなくなった状態を腎不全といいます。急激に腎機能が低

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強い胸部圧迫感、締め付けられるような痛み、胸の重苦しさが通常20分から30分以上持続します。痛みは前胸部だけでなく、胸全体、首、あご、背中、左腕・両腕、肩、上腹部に現れることがあります。冷や汗、吐き気

心臓弁膜症

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心臓には僧帽弁、大動脈弁、三尖弁、肺動脈弁の4つの弁があります。弁に障害が起こる病気の総称が心臓弁膜症です。弁が十分に開かず血流が妨げられる状態を狭窄症、弁が完全に閉じず血液が逆流する状態を閉鎖不全症

高カリウム血症

こうカリウムけっしょう

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心房細動

しんぼうさいどう

心房内で多数の無秩序な電気興奮が起こり、脈が不規則になる不整脈です。動悸、息切れ、疲れやすさ、胸部不快感、めまいなどがみられますが、無症状のこともあります。心房が有効に収縮しないため、左心耳を中心に血

糖尿病

とうにょうびょう

糖尿病は初期には症状がないことが多く、健康診断などで発見されます。高血糖が進むと、口渇、多飲、多尿、夜間頻尿、食欲の変化、だるさ、疲れやすさ、体重減少、皮膚のかゆみ、感染症にかかりやすい、傷が治りにく

脂質異常症

ししついじょうしょう

脂質異常症は多くの場合、自覚症状がありません。しかし、長期間放置すると動脈硬化が進み、狭心症・心筋梗塞、脳梗塞、末梢動脈疾患などの原因になります。著しい高トリグリセリド血症では急性膵炎を起こすことがあ