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きゅうしゅうふりょうしょうこうぐん

吸収不良症候群

症状と特徴

小腸などで栄養素を十分に消化・吸収できず、低栄養を来す状態の総称です。慢性下痢、脂肪便、腹部膨満、体重減少、倦怠感、筋力低下、むくみ、貧血、骨粗鬆症・骨折、出血傾向、しびれ、けいれん、皮疹などがみられます。どの栄養素が不足するかにより症状は異なり、鉄、葉酸、ビタミンB12、脂溶性ビタミン、カルシウム、亜鉛などの欠乏が問題となります。

原因

小腸粘膜の病気、膵臓や胆道の病気、腸管切除後、腸内細菌異常増殖、薬剤、放射線治療後など、原因は多岐にわたります。原因疾患にはセリアック病、クローン病、膵外分泌不全、慢性膵炎、胆汁酸の異常、アミロイドーシス、短腸症候群などがあります。乳糖不耐症のように、特定の糖質のみの吸収・消化に問題がある状態もあります。

治療

原因疾患を診断して治療することが基本です。不足しているエネルギー、たんぱく質、ビタミン、ミネラルを補充し、原因に応じて食事内容を調整します。例えば、セリアック病ではグルテン除去、膵外分泌不全では膵消化酵素補充、胆汁酸吸収不良では胆汁酸を調整する薬剤などを用います。脂肪制限や食物繊維制限は全例に必要ではなく、脂肪便、腸閉塞リスク、短腸症候群など個々の病態に応じて行います。経口摂取が不十分な場合は経腸栄養を優先して検討し、腸管が使えない場合などには静脈栄養を行います。

関連する病気

この病気に関連する病気

慢性下痢

まんせいげり

下痢が4週間以上持続する状態を慢性下痢といいます。便回数の増加、水様便、便意切迫、腹痛、腹部膨満感を伴うことがあります。夜間の下痢、血便、発熱、体重減少などは器質的疾患を示唆する警告症状です。

骨粗鬆症

こつそしょうしょう

骨粗鬆症は、骨量の低下と骨質の劣化により骨がもろくなり、軽い転倒などでも骨折しやすくなる病気です。骨量が減るだけでは自覚症状がないことが多く、骨折を契機に見つかります。代表的な骨折部位は、背骨の椎体、

クローン病

くろーんびょう

口から肛門までの消化管のどこにでも、慢性の炎症が生じうる炎症性腸疾患です。とくに小腸末端部や大腸に多く、炎症は腸壁の深い層まで及ぶことがあります。下痢、腹痛、発熱、全身倦怠感、体重減少、食欲低下、血便

慢性膵炎

まんせいすいえん

膵臓の持続・反復する炎症により線維化が進み、膵液やインスリンなどをつくる機能が低下する病気です。腹痛、背部痛、食後の痛み、吐き気、体重減少、脂肪便や下痢などの消化吸収障害、糖尿病による口渇・多尿がみら

アミロイドーシス

あみろいどーしす

異常な線維状たんぱく質であるアミロイドが全身または特定の臓器に沈着し、臓器機能障害を起こす疾患群です。症状は病型と沈着部位により異なります。心臓では心不全、不整脈、起立性低血圧、腎臓では蛋白尿、ネフロ

乳糖不耐症

にゅうとうふたいしょう

乳糖を含む牛乳、乳製品、乳糖含有食品を摂取した後に、腹部膨満、腹部のゴロゴロ感、放屁、腹痛、下痢などが起こります。症状の強さは摂取した乳糖の量、食事と一緒に摂ったかどうか、個人のラクターゼ活性、腸内細