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せんてんせいふうしんしょうこうぐん

先天性風疹症候群

症状と特徴

妊娠中の風疹感染の影響により、生まれた赤ちゃんに先天性心疾患動脈管開存症など)、白内障・網膜症などの眼の異常、感音性難聴がみられることがあります。発育不良、発達の遅れ、小頭症、肝脾腫、血小板減少による紫斑溶血性貧血などを伴う場合もあります。障害の種類や程度には個人差があり、長期的な医療・発達支援が必要となることがあります。

原因

風疹に免疫のない、または免疫が十分でない女性が妊娠中、とくに妊娠初期に風疹ウイルスへ感染し、ウイルスが胎盤を通じて胎児に感染することで起こります。胎児への影響は妊娠週数が早いほど大きい傾向があります。

治療

先天性風疹症候群そのものを治す治療はありませんが、心疾患、眼の異常、聴力障害、血液異常、発達上の課題などに応じて治療、手術、補聴、療育、リハビリテーションを行います。最も重要な予防は、妊娠前に風疹抗体やワクチン歴を確認し、必要時にMRワクチンなどの風疹含有ワクチンを接種することです。妊娠中は生ワクチンを接種できません。

関連する病気

この病気に関連する病気

先天性心疾患

せんてんせいしんしっかん

先天性心疾患は、生まれつきの心臓や大血管の構造異常の総称です。頻度はおおむね出生100人に約1人です。病型により、心雑音のみで無症状のことから、哺乳不良、発汗、呼吸が速い、体重増加不良、心不全、皮膚・

動脈管開存症

どうみゃくかんかいぞんしょう

胎児期に大動脈と肺動脈をつないでいる動脈管が、出生後も閉じずに残る病気です。通常は大動脈から肺動脈へ血液が流れ、肺血流が増加します。開存部が小さい場合は連続性心雑音のみで無症状のことがあります。大きい

白内障

はくないしょう

人の目をカメラにたとえると、水晶体はカメラのレンズに相当します。白内障は水晶体が濁って光が通りにくくなり、視力が低下する病気です。初期には、目の前の人がかすんで見える、まぶしくて明るい場所で見えにくい

難聴

なんちょう

難聴は純音聴力検査で評価します。聴力レベルの区分には複数の基準がありますが、成人では一般に25dB HL程度までを正常範囲とし、それを超える低下を難聴として評価します。難聴は発症時期により先天性難聴と

脾腫

ひしゅ

脾腫は脾臓が大きくなった状態を指します。軽度では自覚症状がないことも多く、診察や画像検査で見つかります。脾臓が大きくなると、左上腹部の圧迫感・痛み、背部痛、少量の食事で満腹になる早期満腹感、腹部膨満感

紫斑

しはん

皮膚や粘膜の下で出血して生じる赤紫色から青紫色の斑点・斑です。押しても通常は色が消えず、時間とともに色調が変化して薄くなります。点状のものから広いあざ状のものまで大きさはさまざまです。出血部位が浅いと

溶血性貧血

ようけつせいひんけつ

赤血球が通常より早く破壊され、赤血球の寿命が短くなるために起こる貧血です。倦怠感、動悸、息切れなどの貧血症状に加え、黄疸、尿の色が濃くなること、ヘモグロビン尿による赤褐色からコーラ色の尿がみられること