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ふくぶのしこり

腹部のしこり

症状と特徴

腹部のしこりは病名ではなく、腹部臓器、腸管、血管、腹壁などに由来する所見です。腹部大動脈瘤、肝臓・腎臓・卵巣などの腫瘍や嚢胞、消化管腫瘍、便やガスの貯留、炎症性腫瘤などで触れることがあります。小児では神経芽腫や腎芽腫(ウイルムス腫瘍)などが原因となることがあります。発熱、体重減少、血便、貧血、黄疸、持続する痛み、急速な増大、硬く動かないしこりは、早めの診察が必要な所見です。

原因

原因は、良性・悪性腫瘍、炎症、感染、便・ガスの貯留、血管の拡張、臓器腫大など多岐にわたります。腹部大動脈瘤は加齢、喫煙、高血圧、動脈硬化などと関連します。神経芽腫は主に乳幼児から小児に発生する悪性腫瘍であり、腎芽腫も主に小児にみられます。

治療

治療は原因によって異なります。診察に加え、腹部超音波検査、CT、MRI、血液検査、必要に応じて内視鏡検査などで原因を調べます。腫瘍では経過観察、手術、薬物療法、放射線治療などを組み合わせます。腹部大動脈瘤では大きさや増大速度、症状に応じて定期画像検査、血圧管理・禁煙、ステントグラフト内挿術または人工血管置換術を検討します。自己判断でしこりを繰り返し強く押さないようにします。

関連する病気

この病気を参照している病気

肝良性腫瘍

かんりょうせいしゅよう

肝臓に生じる良性または良性に近い病変の総称です。多くは無症状で、健診の超音波検査やCT、MRIなどで偶然見つかります。大きくなると腹部膨満感、右上腹部痛、腹部のしこり、胃・十二指腸の圧迫による食欲低下

腸重積症

ちょうじゅうせきしょう

口側の腸管が肛門側の腸管内に入り込む病気です。乳幼児に多く、成人では比較的まれです。腹痛は間欠的に繰り返されることがあり、嘔吐、腹部膨満、腹部のしこり、血便を伴うことがあります。進行すると腸閉塞、腸管

腎細胞がん

じんさいぼうがん

本書の該当ページには詳細な説明がありません。腎細胞がんは無症状で画像検査中に発見されることが多く、血尿、側腹部・腰背部の痛み、腹部のしこり、発熱、体重減少などがみられることがあります。

胃がん

いがん

胃がんは日本で比較的多いがんで、年齢が上がるほど発症が増え、男性に多い傾向があります。早期胃がんでは自覚症状がないことが多く、症状だけで早期発見することは困難です。 みぞおちの痛み・不快感、胃もたれ

ウイルムス腫瘍

ういるむすしゅよう

腎芽腫または腎芽細胞腫ともよばれる、小児に多い腎臓の悪性腫瘍です。多くは5歳未満、とくに2~5歳ごろに発症します。腹部のしこりや腹部膨満が最も多い所見で、腹痛、血尿、発熱、高血圧、食欲低下などを伴うこ

卵巣がん

らんそうがん

卵巣は子宮の両側にある、女性ホルモンや卵子に関わる器官です。ここに生じる悪性腫瘍が卵巣がんです。初期には自覚症状が乏しいことが多く、進行してから見つかる場合があります。進行時には、腹部膨満感、腹囲の増

卵巣嚢腫

らんそうのうしゅ

卵巣の嚢胞性腫瘤で、小さいうちは無症状のことが多く、婦人科診察や超音波検査で偶然見つかります。大きくなると、下腹部膨満感、腹部のしこり感、下腹部痛、頻尿、便秘、胃の圧迫感などが起こることがあります。嚢

小児がん

しょうにがん

小児がんは小児期に発生する悪性腫瘍の総称であり、発生部位や進行度により症状は異なります。原因不明の発熱が続く、顔色不良、強い疲れやすさ、頭痛や嘔吐を繰り返す、腹部のしこり、あざや点状出血が増える、出血