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きゅうせいじんふぜん

急性腎不全

症状と特徴

現在は急性腎障害(AKI)と呼ばれることが多い病態です。数時間から数日、ときに数週間のうちに腎機能が急激に低下します。乏尿や無尿を伴うことがありますが、尿量が保たれる場合もあります。老廃物や水分、カリウムが体内にたまると、倦怠感、食欲低下、吐き気、嘔吐、集中力低下、むくみ、息苦しさ、血圧上昇などが起こります。重症では高カリウム血症による不整脈、肺水腫、代謝性アシドーシス、意識障害を来します。

原因

原因は、腎前性・腎性・腎後性に分けて考えます。腎前性は、脱水、出血、敗血症心不全などで腎臓への血流が低下して起こります。腎性は、急性尿細管障害、急性糸球体腎炎、薬剤性腎障害、造影剤、横紋筋融解症などで腎臓自体が障害されるものです。腎後性は、前立腺肥大症尿路結石、腫瘍などによる尿路閉塞で尿がうっ滞して起こります。

治療

原因への迅速な対応が最優先です。脱水や循環血液量不足では適切な輸液・循環管理を行い、出血、感染症、心不全などを治療します。腎毒性が疑われる薬剤は中止または変更を検討し、尿路閉塞では尿道カテーテル、尿管ステント、腎瘻造設などで尿の流れを確保します。カリウム値、体液量、血圧、酸塩基平衡を厳重に管理し、高カリウム血症や肺水腫などは緊急治療を行います。保存的治療で管理できない高カリウム血症、肺水腫、重いアシドーシス、尿毒症症状などでは、一時的に透析を行うことがあります。

関連する病気

この病気に関連する病気

高カリウム血症

こうカリウムけっしょう

血清カリウム値が一般に5.0mEq/Lを超える状態ですが、基準値は検査施設によって異なります。無症状のこともありますが、脱力感、手足のしびれ、筋力低下、麻痺などが起こります。高度の場合や急速に上昇した

不整脈

ふせいみゃく

心拍のリズム、速さ、または電気刺激の伝わり方に異常がある状態の総称です。動悸、脈の乱れ、脈が飛ぶ感じ、胸部不快感、息切れ、めまい、失神などが起こることがありますが、無症状の場合もあります。安静時心拍数

敗血症

はいけつしょう

敗血症は、感染に対する生体反応が制御できなくなり、臓器障害を起こして生命を脅かす状態です。悪寒、発熱、倦怠感、頻脈、呼吸数増加、息切れ、意識の変化、血圧低下、尿量低下などがみられます。ただし、高齢者、

心不全

しんふぜん

心不全は単一の病名ではなく、心臓のポンプ機能や拡張機能の異常により、全身が必要とする血液を十分に送り出せない、または心臓に血液がうっ滞する臨床症候群です。左心不全では息切れ、起坐呼吸、夜間の呼吸困難、

前立腺肥大症

ぜんりつせんひだいしょう

前立腺は膀胱の出口で尿道を取り囲む臓器です。前立腺肥大症では、主に尿道周囲(移行域)の前立腺組織が良性に増大して尿道を圧迫し、排尿症状や蓄尿症状を起こします。前立腺が大きくても症状が乏しい人がいる一方

尿路結石

にょうろけっせき

腎臓から尿道までの尿路にできる結石の総称です。結石の場所により腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石に分けられます。血尿、側腹部痛、背部痛、排尿痛、頻尿、排尿困難などが起こり、尿管閉塞では強い疝痛発作や

心不全

しんふぜん

心不全は単一の病名ではなく、心臓のポンプ機能や拡張機能の異常により、全身が必要とする血液を十分に送り出せない、または心臓に血液がうっ滞する臨床症候群です。左心不全では息切れ、起坐呼吸、夜間の呼吸困難、

高カリウム血症

こうカリウムけっしょう

血清カリウム値が一般に5.0mEq/Lを超える状態ですが、基準値は検査施設によって異なります。無症状のこともありますが、脱力感、手足のしびれ、筋力低下、麻痺などが起こります。高度の場合や急速に上昇した

尿毒症

にょうどくしょう

尿毒症は、重度の腎機能低下により老廃物、余分な水分、電解質、酸などが体内に蓄積し、全身症状や臓器障害を生じる状態です。食欲低下、吐き気、嘔吐、味覚異常、倦怠感、かゆみ、むくみ、息切れ、不眠、集中力低下