karada.me karada.me

のうしゅよう

脳腫瘍

症状と特徴

頭蓋内に発生する腫瘍を広く頭蓋内腫瘍といい、脳実質以外に髄膜、下垂体、脳神経などから生じる腫瘍も含まれます。腫瘍の部位と大きさにより、頭痛、吐き気・嘔吐、けいれん発作、手足の麻痺やしびれ、視野・視力障害、言語障害、性格や認知機能の変化、平衡障害などが起こります。急速な意識障害、けいれんが止まらない、激しい頭痛と繰り返す嘔吐は緊急の評価が必要です。

原因

多くの脳腫瘍では明確な原因は分かっていません。遺伝性腫瘍症候群、一部の放射線被曝、免疫不全などが関係する場合があります。体の他のがんが脳へ転移する転移性脳腫瘍もあります。

治療

治療は腫瘍の種類、悪性度、遺伝子・分子学的特徴、部位、大きさ、年齢、全身状態に応じて決めます。手術、放射線治療、薬物療法(化学療法、分子標的薬など)、経過観察を組み合わせます。脳浮腫に対する副腎皮質ステロイド、けいれんに対する抗てんかん薬などの支持療法も行われます。良性腫瘍でも部位によっては重い症状を起こし、再発することがあります。

関連する病気

この病気を参照している病気

頭痛

ずつう

頭痛は、脳を包む髄膜、脳・頭部の血管、脳神経、筋肉、目・鼻・耳・歯などの痛みを感じる組織が刺激されて起こります。頭痛は、脳腫瘍、くも膜下出血、脳出血、髄膜炎などによる二次性頭痛と、片頭痛、緊張型頭痛、

脳出血

のうしゅっけつ

前触れなく、突然、手足の動きが悪くなる、片側の顔や手足が麻痺する、ろれつが回らない、口角が下がる、激しい頭痛、めまい、吐き気・嘔吐、意識障害などが起こります。重症では大きないびきのような呼吸、昏睡、呼

頭蓋内圧亢進

ずがいないあつこうしん

頭蓋骨の内部では脳、血液、脳脊髄液の容積がほぼ一定に保たれています。このため、脳の腫れ、出血、腫瘍、脳脊髄液の増加などによって頭蓋内圧が上がると脳が圧迫されます。 急性の場合には、頭痛、嘔吐、意識障害

構音障害

こうおんしょうがい

構音障害とは、唇、舌、あご、軟口蓋、喉頭、呼吸筋などを動かして発音する働きが障害され、言葉が不明瞭になる状態です。話そうとする内容や言葉の理解自体は比較的保たれ、「ろれつが回らない」「声が小さい」「発

失語症

しつごしょう

失語症は、いったん身につけた「話す、聞いて理解する、読む、書く、復唱する」などの言語機能が脳の障害によって損なわれる状態です。言葉が出にくい、文法的な誤りが多い、復唱が難しい、話し方が流暢でも内容が意

水頭症

すいとうしょう

水頭症は、脳脊髄液の循環・吸収の障害などによって脳室が拡大し、脳が圧迫されてさまざまな症状を起こす状態です。 乳児では頭囲が急速に大きくなる、大泉門が膨らむ・閉じにくい、頭皮の静脈が目立つ、眠りがち、

てんかん

てんかん

てんかんは、脳の神経細胞の一時的な過剰な電気活動によって、発作を繰り返す脳の病気です。発作は焦点起始発作(以前の部分発作)と全般起始発作などに分類されます。焦点起始発作では、からだの片側の一部がけいれ

三叉神経痛

さんさしんけいつう

冷たい水で顔を洗う、あくび、くしゃみ、化粧、ひげ剃り、会話、咀嚼、歯磨き、風が頬に当たるなどの軽い刺激をきっかけに、顔の片側にえぐられるような鋭い電撃痛が突然起こります。痛みは通常数秒から2分程度で、

うっ血乳頭

うっけつにゅうとう

うっ血乳頭は、眼底で視神経乳頭が腫れている状態を指します。初期には視力が保たれ、自覚症状が乏しいことがあります。一過性のかすみや数秒程度の視力低下、暗点、複視などがみられることがあります。頭蓋内圧亢進

眼筋麻痺による複視

がんきんまひによるふくし

眼球を動かす筋肉またはその神経が障害され、両眼で見ると一つのものが二つに見える両眼性複視が起こります。眼位のずれによる斜視を伴い、見る方向によって複視の程度が変化することがあります。片眼を閉じると複視

失語症による舌のもつれ

失語症は、話す、聞いて理解する、読む、書くといった言語機能の障害です。言葉が出ない、言い間違いが増える、相手の話を理解できない、文字を読めない・書けないなどが起こります。発音器官の麻痺による構音障害と

尿崩症

にょうほうしょう

抗利尿ホルモン(バソプレシン)の作用不足により、薄い尿が多量に出る病気です。成人では一般に1日3L以上の尿が持続する場合を多尿の目安としますが、尿量は体格や飲水量で異なります。強い口渇、多飲、夜間頻尿

脳悪性腫瘍

のうあくせいしゅよう

症状は腫瘍の種類、発生部位、増大速度、頭蓋内圧の上昇の程度により異なります。頭痛、吐き気・嘔吐、視力低下や複視、けいれん、手足の脱力やしびれ、言葉が出にくい、性格・認知機能の変化、ふらつきなどがみられ

器質精神病

きしつせいしんびょう

「器質精神病」は現在ではやや古い包括的な用語で、脳の病気・損傷・変性などに関連して生じる精神症状や認知機能障害を指します。うつ状態、不安、無気力、性格・行動の変化、幻覚・妄想、せん妄、認知症状などが現

小児水頭症

しょうにすいとうしょう

乳児期までに発症する水頭症では、頭囲が急速に大きくなる、大泉門が張る、頭皮の静脈が目立つ、眼球が下方を向く落陽現象、不機嫌、哺乳不良、眠りがちなどがみられます。年長児では、頭痛、特に朝方の頭痛、嘔吐、

成長ホルモン分泌不全性低身長症

せいちょうホルモンぶんぴつふぜんせいていしんちょうしょう

出生時の身長・体重がほぼ標準でも、幼児期以降に身長の伸びる速度が低下し、成長曲線上で身長の位置が下がっていきます。体格のバランスや知的発達は通常保たれますが、年齢より幼く見える顔つき、体脂肪の増加傾向

性腺機能低下症(原文見出し。本文内容は思春期早発症)

せいせんきのうていかしょう

本文は性腺機能低下症ではなく、思春期早発症について説明しています。思春期早発症では、一般に女児で8歳未満、男児で9歳未満に乳房発育、陰毛・腋毛の発生、精巣・陰茎の発育、月経、声変わりなどの二次性徴が始

小児がん

しょうにがん

小児がんは小児期に発生する悪性腫瘍の総称であり、発生部位や進行度により症状は異なります。原因不明の発熱が続く、顔色不良、強い疲れやすさ、頭痛や嘔吐を繰り返す、腹部のしこり、あざや点状出血が増える、出血