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まんせいじんふぜん

慢性腎不全

症状と特徴

慢性腎不全は、慢性腎臓病(CKD)が進行して腎機能低下が高度になり、老廃物、水分、電解質、酸塩基平衡を十分に保てなくなった状態です。初期には症状がないことも多く、進行すると夜間頻尿、むくみ、疲れやすさ、食欲低下、吐き気、息切れ、かゆみ、貧血などがみられます。末期には尿毒症高カリウム血症、肺水腫などを生じることがあります。腎機能は血清クレアチニンから算出するeGFRや尿中アルブミン・たんぱくを用いて評価します。eGFRが60mL/分/1.73m²未満の状態が3か月以上続く場合はCKDに該当しますが、透析や腎移植を始める時期はeGFRの数値だけでは決めず、症状、栄養状態、体液管理、電解質異常などを総合して判断します。

原因

主な原因は糖尿病性腎臓病、高血圧に伴う腎硬化症、慢性糸球体腎炎、多発性嚢胞腎、慢性間質性腎炎などです。糖尿病、高血圧、喫煙、肥満、心血管疾患、腎疾患の家族歴などは進行リスクに関係します。

治療

完全な回復が難しい場合もありますが、原因疾患の治療と腎保護により進行を遅らせ、合併症を予防します。血圧管理、糖尿病管理、禁煙、適正体重の維持、無理のない身体活動、腎機能に応じた薬剤調整が重要です。アルブミン尿を伴う人では、ACE阻害薬またはARBが腎保護のために用いられることがあります。糖尿病の有無やeGFR、アルブミン尿などの条件に応じて、SGLT2阻害薬、非ステロイド型ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬などが検討されます。食事は一律の厳格な制限ではなく、塩分制限を基本として、たんぱく質・カリウム・リン・水分を病期、栄養状態、透析の有無に応じて医師・管理栄養士と個別に調整します。末期腎不全では、保存的腎臓療法、血液透析、腹膜透析、腎移植の選択肢について本人の希望や全身状態を踏まえて検討します。

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