karada.me karada.me

るーぷすじんえん

ループス腎炎

症状と特徴

自己免疫疾患である全身性エリテマトーデス(SLE)に伴って起こる腎炎です。SLE患者にみられる発熱、倦怠感、皮疹、関節痛などに加え、たんぱく尿、血尿、むくみ、高血圧などが現れることがあります。症状が乏しく、尿検査や血液検査で初めて見つかる場合もあります。進行するとネフローゼ症候群、慢性腎臓病、腎不全に至ることがあります。ループスはラテン語で「オオカミ」を意味し、かつて顔面の皮疹がオオカミに咬まれた跡に似ると考えられたことに由来します。

原因

SLEでは自己抗体が作られ、自己抗体と抗原からなる免疫複合体が腎臓の糸球体などに沈着します。これにより炎症が起こり、糸球体のろ過機能が障害されます。腎病変の型や重症度は腎生検などで評価します。

治療

腎病変の重症度・病理型に応じて、ステロイド薬、ヒドロキシクロロキン、免疫抑制薬(ミコフェノール酸モフェチル、シクロホスファミド、タクロリムスなど)を用います。状況により生物学的製剤を併用することもあります。血圧管理、尿たんぱくを減らすためのACE阻害薬またはARB、むくみに対する利尿薬なども行います。腎不全に至った場合には血液透析・腹膜透析や腎移植が検討されます。定期的な尿検査、腎機能検査、血圧測定が重要です。

関連する病気

この病気を参照している病気

急性腎炎症候群(急性糸球体腎炎)

きゅうせいじんえんしょうこうぐん(きゅうせいしきゅうたいじんえん)

急性腎炎症候群は、血尿、たんぱく尿、むくみ、高血圧、尿量減少、腎機能低下を主な特徴とする病態です。代表的な原因である溶連菌感染後糸球体腎炎では、咽頭炎・扁桃炎や皮膚感染の後、通常は約1〜3週間後(皮膚

急速進行性腎炎症候群

きゅうそくしんこうせいじんえんしょうこうぐん

数日から数週間、ときに数か月という比較的短期間に腎機能が急速に悪化する症候群です。血尿、たんぱく尿、尿量減少、むくみ、高血圧、倦怠感、食欲低下、吐き気などがみられます。治療が遅れると末期腎不全に至り、

慢性腎炎症候群

まんせいじんえんしょうこうぐん

たんぱく尿や血尿が持続し、原因となる糸球体疾患により、むくみ、高血圧、腎機能低下を伴うことがあります。初期には自覚症状がほとんどなく、健診の尿検査で見つかることも少なくありません。進行すると慢性腎臓病

無症候性たんぱく尿・血尿症候群

むしょうこうせいたんぱくにょう・けつにょうしょうこうぐん

尿たんぱくまたは血尿が持続している一方、むくみ、高血圧、腎機能低下などが明らかでなく、自覚症状がほとんどない状態を指します。健診の尿検査で見つかることが多く、かぜなどの上気道感染に伴って肉眼的血尿がみ

二次性ネフローゼ症候群

にじせいネフローゼしょうこうぐん

たんぱく尿、低アルブミン血症、むくみ、脂質異常症を呈し、原因疾患に応じた症状を伴います。糖尿病性腎症では糖尿病網膜症や神経障害を合併することがあり、ループス腎炎では発熱、皮疹、関節症状などを伴うことが

腎実質性高血圧症

じんじっしつせいこうけつあつしょう

腎臓そのものの病気によって生じる高血圧です。高血圧は無症状のことも多く、尿検査でたんぱく尿や血尿が見つかる、血液検査で腎機能低下が見つかることがあります。むくみ、尿の泡立ち、倦怠感などを伴う場合もあり

全身性エリテマトーデス

ぜんしんせいえりてまとーです

全身性エリテマトーデス(SLE)は、皮膚、関節、血液、腎臓、心臓、肺、神経系などに炎症を起こしうる代表的な自己免疫疾患です。女性に多く、特に妊娠可能年齢の女性に多くみられますが、男性や小児・高齢者にも