karada.me karada.me

りゅうざん

流産

症状と特徴

日本では、妊娠22週0日未満で妊娠が終了することを流産といいます。自然流産は確認された妊娠のおよそ10〜15%に起こり、多くは妊娠12週未満です。性器出血や下腹部痛を伴うことがありますが、症状がなく超音波検査で胎児・胎芽の発育停止が判明する場合もあります。妊娠22週0日以降の胎児死亡・分娩は、原則として死産として扱われます。

原因

妊娠初期の自然流産の多くは、受精卵・胎児の染色体異常による偶発的なもので、本人の行動が原因ではないことがほとんどです。ほかに、子宮形態異常、子宮筋腫や子宮内腔の病変、甲状腺疾患、糖尿病などの母体疾患、抗リン脂質抗体症候群など、感染、生活習慣要因が関与することがありますが、原因を特定できない場合もあります。

治療

出血量、痛み、超音波所見、血液検査、感染徴候を評価します。妊娠組織が自然に排出されるのを待つ待機的管理、子宮収縮を促す薬による薬物的管理、子宮内容除去術(吸引法など)から、状態と希望に応じて選択します。大量出血、感染、不完全流産の遷延などでは速やかな処置が必要です。RhD陰性の妊婦では、状況により抗D免疫グロブリン投与を検討します。流産後に強い悲しみ、不眠、自責感が続く場合は、身体的な診療に加えて心理的支援も重要です。

関連する病気

この病気を参照している病気

リフトバレー熱

りふとばれーねつ

通常2〜6日の潜伏期後、突然の発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、だるさ、吐き気、光をまぶしく感じる症状(羞明)などが現れます。多くは軽症で数日〜1週間程度で回復しますが、少数で網膜炎による視力障害、髄膜脳炎

ブルセラ症

ぶるせらしょう

通常は1〜4週間程度(まれに数か月)の潜伏期の後、発熱、寝汗・発汗、倦怠感、食欲不振、頭痛、筋肉痛、関節痛、背部痛、腹痛などが現れます。体重減少や抑うつ症状を伴うこともあります。治療しなくても軽快する

トキソプラズマ症

ときそぷらずましょう

免疫機能が正常な人では無症状のことが多く、症状があっても微熱、倦怠感、筋肉痛、痛みの少ないリンパ節の腫れなどで自然に軽快することが多いです。HIV感染症、臓器移植後、抗がん薬・免疫抑制薬使用中などでは

絨毛がん

じゅうもうがん

絨毛がんは妊娠性絨毛性腫瘍の一つで、胎盤をつくる絨毛細胞に由来する悪性腫瘍です。胞状奇胎の後に発生することがありますが、正常妊娠、流産、人工妊娠中絶、子宮外妊娠の後に発生することもあります。不正性器出

不正性器出血

ふせいせいきしゅっけつ

月経時以外に性器から出血することです。少量の出血、茶色・ピンク色のおりもの、性交後の出血、月経が長引く・頻回になることなども含まれます。原因は、排卵の異常による出血のほか、子宮頸管ポリープ、子宮筋腫、

子宮筋腫

しきゅうきんしゅ

子宮の平滑筋に生じる良性腫瘍です。発生部位により、子宮筋層内にできる筋層内筋腫、子宮の外側に突出する漿膜下筋腫、子宮内腔側に突出する粘膜下筋腫に分けられます。粘膜下筋腫は比較的小さくても過多月経、不正

子宮内膜炎

しきゅうないまくえん

子宮内膜に感染・炎症が起こる病気です。急性の場合、発熱、悪寒、下腹部痛・子宮の圧痛、悪臭を伴う膿性のおりもの、不正性器出血、子宮復古不全などがみられます。産後や流産後では高熱や全身状態の悪化を伴うこと

子宮筋層炎

しきゅうきんそうえん

子宮内膜の感染が子宮筋層まで及ぶ、または子宮壁の損傷部を契機に子宮筋層に感染が起こる状態です。発熱、下腹部痛、子宮の圧痛、悪臭を伴う膿性おりもの、不正性器出血などがみられます。重症化すると骨盤内膿瘍、

子宮頸管炎

しきゅうけいかんえん

子宮の出入り口である子宮頸管に炎症が起こり、白色・黄色・黄緑色などのおりものが増えることがあります。頸管は赤く腫れ、接触出血や性交後出血を伴うことがありますが、かゆみや痛みが目立たないこともあります。

骨盤腹膜炎

こつばんふくまくえん

発熱、下腹部痛、骨盤痛、吐き気・嘔吐、異常なおりもの、不正出血、性交痛、排尿痛などがみられます。重症化すると、腹膜刺激症状、骨盤内膿瘍、腸管・卵管・卵巣周囲の癒着、敗血症を起こすことがあります。治療後

血液型不適合妊娠

けつえきがたふてきごうにんしん

母親自身には通常目立った症状はありません。母体のIgG型赤血球抗体が胎盤を通過して胎児赤血球を壊すと、胎児・新生児溶血性疾患を起こします。軽症では新生児黄疸や貧血、重症では胎児貧血、胎児水腫、心不全、

切迫流産

せっぱくりゅうざん

妊娠22週0日未満に性器出血や下腹部痛がみられるものの、子宮頸管が閉鎖しており、超音波検査などで妊娠の継続が確認できる状態をいいます。出血や痛みがあっても妊娠が継続することは少なくありませんが、進行流

進行流産

しんこうりゅうざん

流産が進行し、子宮頸管が開大して妊娠組織の排出が始まっている、または避けられない状態です。性器出血と下腹部のけいれん性疼痛が主な症状で、出血や痛みが強くなることがあります。妊娠組織がすべて排出された状

習慣流産

しゅうかんりゅうざん

従来は自然流産が3回以上連続する場合を習慣流産と呼びました。現在は、連続しているかどうかにかかわらず、2回以上の流産・死産を繰り返す状態を「反復流産」または「不育症」として評価することが一般的です。