すいとうしょう
水頭症
症状と特徴
乳児では頭囲が急速に大きくなる、大泉門が膨らむ・閉じにくい、頭皮の静脈が目立つ、眠りがち、哺乳不良、甲高い泣き声、嘔吐、けいれん、眼球が下方を向く落陽現象などがみられることがあります。
小児・若年者では頭蓋内圧亢進により、頭痛、吐き気・嘔吐、特に早朝の頭痛、複視、眠気、集中力・注意力の低下、運動障害などが現れることがあります。
高齢者にみられる特発性正常圧水頭症では、歩行障害、認知機能低下、尿意切迫・尿失禁が代表的な症状です。歩行障害が最初に目立つことが多く、3症状が必ずすべてそろうわけではありません。
原因
治療
脳腫瘍や血腫などが脳脊髄液の流れを妨げている場合は、原因病変の手術や治療を行います。急性で重症の場合には、脳室ドレナージで脳脊髄液を一時的に排出することがあります。長期的な治療としては、脳室腹腔シャント術などのシャント術が代表的です。閉塞性水頭症の一部では、内視鏡的第三脳室底開窓術が選択されることがあります。
特発性正常圧水頭症では、適切に選ばれた患者でシャント術により、とくに歩行障害の改善が期待できます。ただし、手術の効果や合併症のリスクには個人差があるため、専門医による評価が必要です。
関連する病気
この病気に関連する病気
頭蓋内圧亢進
ずがいないあつこうしん
頭蓋骨の内部では脳、血液、脳脊髄液の容積がほぼ一定に保たれています。このため、脳の腫れ、出血、腫瘍、脳脊髄液の増加などによって頭蓋内圧が上がると脳が圧迫されます。 急性の場合には、頭痛、嘔吐、意識障害
尿失禁
にょうしっきん
自分の意思に反して尿が漏れる状態です。主な型には、咳・くしゃみ・運動時に漏れる腹圧性尿失禁、急な強い尿意とともに漏れる切迫性尿失禁、膀胱に尿がたまりすぎて少量ずつ漏れる溢流性尿失禁、尿道括約筋の障害な
脳腫瘍
のうしゅよう
頭蓋内に発生する腫瘍を広く頭蓋内腫瘍といい、脳実質以外に髄膜、下垂体、脳神経などから生じる腫瘍も含まれます。腫瘍の部位と大きさにより、頭痛、吐き気・嘔吐、けいれん発作、手足の麻痺やしびれ、視野・視力障
くも膜下出血
くもまくかしゅっけつ
「これまで経験したことがないほど強い頭痛」「突然、頭を殴られたような頭痛」が典型的です。吐き気・嘔吐、首のこわばり、意識低下、けいれんを伴うことがあります。重症では急速に昏睡や呼吸停止に至ることがあり
髄膜炎
ずいまくえん
脳と脊髄を包む髄膜に炎症が起こる病気です。発熱、悪寒、激しい頭痛、吐き気・嘔吐、首を前に曲げにくい項部硬直が代表的です。光をまぶしく感じる、意識がぼんやりする、けいれんなどを伴うことがあります。乳幼児
頭部外傷
とうぶがいしょう
転落・転倒、交通事故、スポーツ中の衝突などで頭部に外力が加わり、頭皮の傷、頭蓋骨骨折、脳震盪、脳挫傷、頭蓋内出血などを起こすことがあります。意識障害、頭痛、嘔吐、けいれん、麻痺、瞳孔の左右差などは重症
脳腫瘍
のうしゅよう
頭蓋内に発生する腫瘍を広く頭蓋内腫瘍といい、脳実質以外に髄膜、下垂体、脳神経などから生じる腫瘍も含まれます。腫瘍の部位と大きさにより、頭痛、吐き気・嘔吐、けいれん発作、手足の麻痺やしびれ、視野・視力障
この病気を参照している病気
脳出血
のうしゅっけつ
前触れなく、突然、手足の動きが悪くなる、片側の顔や手足が麻痺する、ろれつが回らない、口角が下がる、激しい頭痛、めまい、吐き気・嘔吐、意識障害などが起こります。重症では大きないびきのような呼吸、昏睡、呼
くも膜下出血
くもまくかしゅっけつ
「これまで経験したことがないほど強い頭痛」「突然、頭を殴られたような頭痛」が典型的です。吐き気・嘔吐、首のこわばり、意識低下、けいれんを伴うことがあります。重症では急速に昏睡や呼吸停止に至ることがあり
頭蓋内圧亢進
ずがいないあつこうしん
頭蓋骨の内部では脳、血液、脳脊髄液の容積がほぼ一定に保たれています。このため、脳の腫れ、出血、腫瘍、脳脊髄液の増加などによって頭蓋内圧が上がると脳が圧迫されます。 急性の場合には、頭痛、嘔吐、意識障害
認知症
にんちしょう
認知症は、いったん発達した認知機能が脳の病気などによって低下し、日常生活や社会生活に支障が生じる状態です。加齢による軽い物忘れとは異なり、経験した出来事自体を忘れる、新しいことを覚えにくい、同じ質問を
頭蓋咽頭腫
ずがいいんとうしゅ
下垂体や視床下部の近くに発生する腫瘍です。小児と成人にみられます。頭痛、吐き気・嘔吐、視力・視野障害、水頭症による症状、成長障害、思春期の異常、尿量増加・口渇(尿崩症)、疲れやすさなどの下垂体・視床下
胚細胞腫瘍
はいさいぼうしゅよう
頭蓋内胚細胞腫瘍は松果体部や鞍上部(下垂体・視床下部付近)に発生することが多く、胚腫(ジャーミノーマ)を含む複数の腫瘍型があります。水頭症による頭痛・吐き気、眼球運動障害、視力・視野障害、尿崩症、成長
化膿性髄膜炎(細菌性髄膜炎)
かのうせいずいまくえん(さいきんせいずいまくえん)
発熱、悪寒、激しい頭痛、吐き気・嘔吐、項部硬直が典型的です。重症化すると意識障害、けいれん、ショック、呼吸障害などを起こし、生命に関わります。乳幼児では不機嫌、哺乳不良、ぐったりする、発熱、嘔吐、前大
結核性髄膜炎
けっかくせいずいまくえん
乳幼児では、不機嫌、元気がない、食欲不振、発熱など、かぜに似た症状で始まり、発熱、けいれん、嘔吐などが現れます。成人では、微熱、頭痛、体重減少のほか、眼球を動かす神経の麻痺、光や音への過敏、異常行動な
うっ血乳頭
うっけつにゅうとう
うっ血乳頭は、眼底で視神経乳頭が腫れている状態を指します。初期には視力が保たれ、自覚症状が乏しいことがあります。一過性のかすみや数秒程度の視力低下、暗点、複視などがみられることがあります。頭蓋内圧亢進
聴神経腫瘍
ちょうしんけいしゅよう
現在は多くが前庭神経鞘腫と呼ばれ、聴神経そのものより前庭神経から発生することが多い良性腫瘍です。片側の進行性難聴、耳鳴り、言葉の聞き取りにくさが代表的な初期症状です。ふらつきや平衡障害がみられることが
小児水頭症
しょうにすいとうしょう
乳児期までに発症する水頭症では、頭囲が急速に大きくなる、大泉門が張る、頭皮の静脈が目立つ、眼球が下方を向く落陽現象、不機嫌、哺乳不良、眠りがちなどがみられます。年長児では、頭痛、特に朝方の頭痛、嘔吐、
知的障害
ちてきしょうがい
知的障害は、発達期に生じる知的機能と適応機能の両方の困難を特徴とします。理解、学習、推理、問題解決、ことばの使用などに困難がみられ、さらに食事、更衣、排泄、金銭管理、対人関係、安全の判断、学校や社会生
頭蓋性二分脊椎
とうがいせいにぶんせきつい
脊髄や髄膜が背骨の外へ突出する開放性二分脊椎(髄膜瘤・脊髄髄膜瘤)では、病変より下の部位、特に下肢の運動麻痺、感覚障害、足の変形などがみられます。神経因性膀胱・直腸により、尿が出にくい、尿失禁、尿路感